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閑話1

この話は本編・主人公側から外れます。

伏線とかはないですが今後敵サイドの側は閑話としてチョイチョイ入れると思います。


本日2本目です。読み飛ばし無いようお気を付け下さい


ここは何処だ?知らない天井、知らない臭いの充満した部屋だ。体は動く、意識もはっきりしてきた。甘ったるいでも嗅いだことのある匂いだ、そう甘い、甘い生き物の匂い。


「あら、目が覚めたのね。ようこそ私達の世界へ」

「ここは何処だ、お前は誰だ」


女だ、女。スタイルもいい、雰囲気がエロい。実に俺好みだ


「そうね、ここはあなたの居た世界とは別の世界なんて信じる?」

「そんな簡単に信じる気にはならねぇけど、でもあんたが目の前にいて旨そうな肉なのは見ればわかるさ」


腹が減った、異常な位に腹が減っている目の前にいる女が物凄く旨そうに見える。いや性的な意味合いでも旨そうだが、それ以上に食欲をそそる。なんだ?食人衝動なんて持ち合わせていない、でも俺はこの女を食い物として見ている。


「私はフルー・レティ、レティでいいわ。あなたの世界でいうところの悪魔っていえばいいかしら、人ではないわ」

「フルー・レティね、暴食の魔王の眷属か」

「あら私の雇い主をご存じなのね、こちらと繋がった人間がいても不思議じゃないものね、何かの伝承にでも残っていたのかしら」

「あぁ、古い魔導書に名前があったと思うぜ。てことはなんだ、てめぇババァか」

「失礼ね、肉体だけでいうならまだ20よ。中身はもう覚えてないわ」

「そうかい、腹が減った何か喰わせろ」

「そう、食事をしながら色々教えてあげるわ」


大きくないが食堂に使われている場所は思ったより悪くない、どうやらここは奪った拠点らしくまだそこら辺に死体が転がっている。

食事は思ったより普通だった。でも肉料理は食べたことのない肉だ量はそこそこある、でも満たされた気はしない、紛れた程度の量で満足なんて程遠い、俺はそんなに大食いだったか、いや違うこの世界に来て変わったんだろう。

食事中に聞いた話から考えると、今こいつの国はいくつかの国と一緒に人間の住んでいる国を攻めようと戦争中だってことだ。それぞれの国で俺みたいにこの世界とは別の世界から特殊な力を持った人間が呼ばれていて、人間の国を奪って家畜を殖やすんだそうだ、そう、こいつらにとって人間は家畜なんだそうだ、他の国の連中がどう思っているかは知らないがこいつの国ではその為の戦争だ。


人間を食らうか、俺は対象外にしてもらわないとね、じゃないと逆に食いたくなる。

そうか、納得だ。行為の最中に咬みつきたくなる衝動を感じていたのはそういうことか、実際に咬みついてキレられたこともあった。快楽じゃない、ただただ痛みを与えていた。でも俺からしたら、最高の欲求不満解消法ってわけだ。

なら、思う存分できる環境は?それを作ろうとする連中の手伝いは?


いい、実にいい!


そうだ、こいつに名前を名乗っていなかった。こいつらは今から俺の同胞だ、なら名前位教えておくか、しかしこの世界には魔術だか魔法だかがきちんと存在している。本当の名前を教えて厄介ごとは無いか?ただの符号だ、ならH/Nでも構わねぇだろう。


「レティ、俺はグロースって名前で通っている。」


ゲテモノ食い・悪食をグロースイーターって言うんだがまさかここで意味が繋がるとは思わなかった。


「グロースね、本当の名前じゃないでしょ」

「そうだが、問題あるか?きちんと名乗るならグロース・イーターってとこだな」

「無いわ、でも名前に意味はあるんでしょ」

「そのうち教えてやる、なぁ狩りに行かないか?」

「あら、さっきの量じゃ足りなかったのかしら」


体が疼く、ここの連中も面白そうなのがたくさん居そうだ。

さぁ食事に行こうか





この7日後、テスタロト王国は陥落した。


お読み頂き有難うございます。

誤字脱字ご容赦下さい。

良ければ、評価・ブックマーク宜しくお願いします。

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