第101話
見たことのない魔物がうじゃうじゃと湧いてくる。まだ戦ったことのない魔物ばかりしかも蛇関係のが数が多い。
流石に手数が足りないと思いゼロと別れ、ゴーレムを作り援護を任せる。それぞれ指につながったみんなとの距離が縮まっている、少しだけ持ちこたえれば援軍の到着だ。
「数が多いだけで俺を殺れると思うなよ」
収納バックに手を入れ剣を抜く、蛇ということは単純に噛みつかれたら痛いとかじゃなくて毒を持ってたりするかもしれない、斬り方によってはなかなか死なず、しぶとく攻撃してくるやつもいるだろう。ゼロは襲ってくる蛇の頭を拳で打ち下ろしていく、きっと重力操作で打ち下ろしと同時に脳を潰しに行くとかエグイことをしているのだろう
確実に一刀で切り飛ばす必要がある、武器のメンテナンスは大事だと改めて思った最初に受け取った時に比べて格段に切れ味が良くなっている。
それこそ、マギアナを刀身に流し込むと蛇の胴体を豆腐のようにスッパと両断する、しかしながら相変わらず全方位を囲まれている状況は変わらず、段々とゼロとの距離も離され行く。
「くそ!」
背後から迫ってきた魔物に足を絡め捕られた、倒れはしかったけど一瞬、動きが鈍った処を他の蛇どもに体を拘束されていく、
ゼロもかなりの数の魔物に囲まれて俺の許に来れない
「無様ね!そのまま、喰われて死になさい!!あは、ははははははははは」
剣を握る右手が締め上げられ思わず剣を落としてしまった、あの笑い声に凄くイライラする、しかし、いくらマギアナで体に障壁を張ったとしても、そのうち限界は来る。
「・・何?」
辺り一帯に見える魔物の動きが急激に悪くなってくる、そして俺の体には刺すような冷気が飛んでくる。
氷で出来た剣を構え俺の許に走ってくるのはリ―ル、足元を凍らせながら滑るように走ってくる、その後ろをラビが追ってくる。
電撃は通り難いのか、一瞬足を止めるだけで終わったしまうものも多い、止めた傍からリールと俺に切り捨てられているんだからいいとしよう、何より冷気で動きが鈍くなっているので数の暴力は意味をなさなくなってきた。
「形勢逆転かな?助かったリール」
頭部がつぶれた蛇の周囲では草が枯れている、やっぱり毒はあったらしい。
精霊のみんなが続々と合流していく。
「残念、いいわ。本命が釣れなかったし、貴方達の勝ちよ。あの子は返してあげる。あぁ、早めに治療したほうがいいわよ持って丸1日かしらね、バイバーイ」
魔人の女が消えたと思ったら、周囲に転がっていた蛇の死体も一瞬で消えた。
いまいち納得のいかないというか、奥歯に何か挟まった感じで気持ち悪い、しかし最後に言っていた丸1日ってのは独でも飲まされているのだろうか。
急いで王女の状態を確認しないと。
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