第9話
いざオーク狩り!
森の中心部間にはここから1時間程で着く、リアが偵察に行ってくれたおかげでおおよその数が把握できたのは大きい、中心部にある泉を占拠して周辺にいた魔物を攫って苗床にしているようで、早ければ明日にでも産まれそうだという、正直数が増えると厄介だ。
「ミーデこの辺の土で君用のゴーレムを作ることは出来る?」
『大丈夫だよ、ここの土はマギアナをすごくいっぱい持ってる』
ミーデが大地に溶け込んだかと思ったら、次の瞬間には美しい造形のゴーレムが出来上がっていた。
何故に女性型??
これで精霊10体に対して4体のゴーレム、過剰戦力な気がする。
「ねぇ、みんなの力借りずにオークに勝てるかな?」
『う~ん、多分勝てると思うけど』
『ナンデ、イッショ、イヤナノ?』
「いやとかじゃなくて、今の本当の実力を知ってないといつか自分の力を見誤って酷いことになりそうだからさ」
尤もらしいことを言ってみるけど、正直頼まなくても誰かしらが力を貸してくれる、自分の力じゃない借物の力それに頼る事しかできない自分は正直嫌なのだ。
親がいなくたって自分で生計を立てることが出来るようになるまで大変だった、今だって精霊達の力を借りてチート無双するしか芸のない奴では居たくない
『危ナクナッタリ、コレ以上ハ危険と思ッタラゴーレムデ助ケニ入ル、ジャナキャ一人ハダメ』
ゼロのこの一言で精霊のみんなは納得してくれた。最後にゼロに言われた一言で俺を色んな現実を思い返した、そう自分がボッチであることをだ
『僕ラハ、司ノ友人デハナク武器ダトイウコトヲ忘レナイデ』
俺は、精霊に守られている、友達になったわけではない、そう契約によって繋いだ繋がりだ。
他人から見たら何も無い所やゴーレム相手に喋ってる残念な奴だ、そう傍から見たら残念な奴なんだ。だから、自分一人でも戦える自分でいなきゃいけない、自分の足で立てる奴じゃないと、ずっとそうしてきたんだから出来て当たり前なんだから
「んじゃ、さっさとオークを狩って今の実力確認と行きましょうか」
森中心部に向けて全力で駆け出す、といっても重力魔法と風魔法を組み合わせて、簡易的な飛行魔法を丁稚あげて制御できる風量を最大で放出して、1時間の道のりなんてものの10分で到着だった。
精霊達は宿るべき場所におり、声もかけてこない。
泉が見えてきた、その周囲柵が作られていて中にはお腹を大きくしたゴブリンやコボルトが繋がれている、扱いは完全に【家畜】人間がいないのは救いか
柵の周囲に2匹、泉に1匹。とりあえず数で囲まれないようにやらないとみんなが動くことになる。
右手で雷の左手で氷の魔術を組む、泉に顔付け水を飲みだした奴に向け氷の魔術を柵の周囲にいるオークに向け雷を向ける。
[サンダーアロー][フリージングバイト]
氷の魔術はオークの頭を飲み込みそのまま泉を凍り付け窒息させた、雷が当たったオークはそのまま絶命。中級魔術ならこれ位は余裕だ。
飛行魔法で柵に近づき腰に下げていたサーベルで孕んでいるゴブリンやコボルトの腹を裂く、オークの赤子が見えるが生まれる寸前だったがそのまま刺殺した、声すら上がらずに事切れた。母体も腹を裂かれたショックでそのまま死に絶えた。
仲間の死に気付いたのか3匹のオークが近づいてくる、途中周囲の木を折りそのまま武器にしてこちらに向かって来た、右手に炎の魔術を組む。
「ファイヤーアロー」
手元に向け火球を放つ、見事に当たるが構わず振るってくる大木を避けつつサーベルで腹部を切付ける、
だが分厚い脂肪であまりダメージは与ていない様だ、物理耐性が高いし脂肪の鎧の割に動きが早い!?
頭部を狙って大木が振るわれたがしゃがんで回避する、そのタイミングで魔術を発動、
[クレイプラウ]
土が隆起しオークの足元を崩して、こちらへの追撃を封じた。オーク共がバランスを崩した処へ先ほど一撃で倒せた雷を放つ。
[サンダーアロー]
3匹まとめて葬る、焦げた匂いが鼻について物凄く不快だ。毛の燃える臭いってなんでこんなに臭いんだろうか、ちょっと後悔してる。
ミーデの報告で聞いていた数から残りは5匹油断は出来ない。
喋る相手がいても関係性って大事ですよね。
友達じゃないんですよ、ボッチらしくないかなって思ったんですが
友達って思ってもらえてなかったらしょうがないですよね!
拗らせたボッチにならないよう気を付けないと・・・・。
お読み頂き有難うございます。
なるべく週1更新で頑張ります。
誤字脱字ご容赦ください。