プロローグ
とりあえず書き進めてますが、なんかこっちのほうが筆が進んでます。
「なろう」に書き始めたら、1本は書いてみたいと思っていた転移ものです。
平和だ、特に人付き合いもなくクラスの中には特にしゃべる相手もいない授業も自分のやりたいことに繋がると思えば全然苦にならない。
昼休みは今日も今日とてPC開いてプログラムの構築とデバック作業、他の休み時間は普段使わないプログラム言語の本を読んでは過ごす。
俺、中野司の平和な学生生活だ。
教室の中心には割と騒がしい一団がいる、集中出来なくなる程ではないがやはり、ちとうるさい。
しかしその集団の中心人物のことはあまり責められない。
何故か、彼女『外崎 悠』は望んでそこにいるわけではないから、周りは彼女の話をあまり聞かない、アクセサリーの様な扱い、美人ていいことばかりじゃないんだなと思う。
学年でも指折りの可愛い女の子で成績も優秀、だから良い悪いに関係なく人が集まってくる。
腹に何かを抱えてるのはわかるが集まってくる。
そんな女の子は放課後に俺に話しかけてくれることがある、クラスで誰も俺に声をかけてくることがなかったからよく覚えている、授業でも2人組とか班を組めと言われて余らなかったことのない俺に声をかけてくるんだ。
作業に集中しすぎて下校時間を過ぎそうになったりすると、部活もやってないのに何処からか現れ俺に声をかけてくれる、帰宅方向が一緒なのもあって途中まで一緒に帰ることもある別に恋愛感情がどうとか全くないけど可愛い女の子に声をかけられれば嬉しくは思う。
彼女も、周りに気を使うことで俺が苛められないように配慮してくれているようだ。
そう、「好きとかないから」とか普通に言われるのはやっぱり心に来る、本心かどうかは良くわからない
だってあの子、告って来る奴片っ端からフっていると聞いているから、好きな男位いるのんだろう、もし好きな女でも外崎ならなんか許せる。
俺は現在一人暮し中な為、家賃やら生活費やら稼がねばならんのだが、バイトをしても高校生の身でそこまで稼げるはずもない。だが実際俺は稼げている。
バイト代わりにシェアウェアのプログラムを公開、販売することで生活費を稼いでいるのだ。そのため作業に集中し始めると周りが見えなくなることもある。
割と好評だ、最近は携帯端末用のアプリも売れ出している。ひとつ300円位だとしても世界中でユーザーがいれば結構いい額になる。
そして今日も彼女は俺に声をかけてきた、授業でわからなかったことがあるらしく先生ではなく俺に聞いてきた。やはり誰かと話すのは楽しいと思えた。彼女が同じクラスになって俺に声をかけてくれた、この半年という時間は色々楽しかった。
外崎は本当の意味での「一人法師」とういうわけだ。
きちんと会話が成り立つ状況ではちゃんとカリスマ性が発揮され委員長ポジションをこなしクラスをまとめ、先生や他クラスからも人望も厚い。
だが、普段所属するグループでは浮いている、割と可哀そうだと思う。
ある日そんな、外崎が失踪したとクラス中が騒いでいた。
担任が来ずHPは始まらない、1限が始まっても自習となった。
俺はというともう少しで新しいプログラムがリリースできるところまで行っていた為、必死にデバック中だった。
4限まで自習になった。一応学年で成績はTOPだったので自主とか「なにそれ旨いの」状態の俺はデバックを終えた。PCの予備バッテリーも使い切り教室で充電中。で俺も、睡眠という名の自分の充電を開始した。
≪・・・・・ださ・・・おね・・・・す・・・・・た・・け・・・・≫
という声が聞こえてくるが今は眠気に勝てず。
5,6限は普通に授業が行われたが、俺は充電中・・・・・・。
てか誰も俺に気付かなかったらしい、影薄いのか俺・・・・・。
そういえば、体育の時とか二人組作れって言われて先生にも忘れられることがしょっ
ちゅう・・・・・・。
いや、まて俺は所謂『ぼっち』なのか・・・。
まさか、外崎も俺が『ぼっち』なのを気にしてくれていたのか!
とか考えているうちにホームルームは終わっていた。
自宅に戻り、昼の内にデバックも終わっていた新作をサイトにUPして、しばらくはユーザー
の評価待ちか
ベッドに転がり、外崎のことが頭にチラつく。どこ行ったんだかねあの子
また声が聞こえる、誰かが呼んでる、夢?
≪声が・・・・たら・・・、・・・・下さい・・・・どうか≫
寝てしまったんだろうか、声に応えるようにゆっくりと瞼をあける
視界に入ってきたのは見たことのない場所だった。
不定期更新になります。
誤字脱字ご容赦ください。