第16話 控室/挑戦
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体育祭当日の午後1時半―――
僕とシエンとルディアの3人は特能学実技演習場の生徒用更衣室で『サバイバルレース』の開始を待っていた。
ルディア「き...緊張してきた...」
シエン「だぁいじょぶ〜♪ボクにアズ君も居るんだから〜」
緊張するルディアをシエンはいつものテンションで宥める。
シエン「ね〜?アズ君!」
アズマ「...ん?あぁ。そうだな。」
シエン「ちょっと〜?アズ君までそんな顔してたらルーディが余計緊張するじゃん!」
僕の上の空の返事をシエンに弄られながらも怒られ、気持ちを切り返る。
アズマ「...そうだな!カミヤ先輩は僕に任せて、2人は他に集中してくれ。」
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フレディック「さぁ!やって参りました体育祭1日目も折り返し!大目玉企画『サバイバルレース』のお時間です!」
実技演習場の中央に計6組の挑戦者が並んでいた。
フレディック「今年の挑戦者はちょっと少ないか〜?」
中王国クライディアの有名│(らしい)アナウンサー『フレディック・フレデリック』さんが会場の歓声を煽る様に司会を務める。
フレディック「やはり!今年の優勝候補はこの1組か〜?生徒会長&書記ペア!チーム『学園トップ2』!」
スエラレギン「ちぇ〜...もっとかっこいい名前が良かったな〜」
フレディック「それともこのダークホースか〜?学園1の暴れん坊!チーム『ネグロ・フェルティ』!」
守矢「...」
「そして!今回の生徒会1年枠!チーム『最強』!」
アズマ「何で最強なんて名前にしたの?」
シエン「かっこいいじゃ〜ん?」
フレディック「挑戦者は三強の一角!『セバスチャン・ルーカス・ウェジェット』さんの異空間に居る教師各員が持つ『鍵』をあらゆる方法で手に入れて貰います!」
「転移先には大きな扉が1つ存在し、扉の前で鍵を掲げるとこの会場に転移します!」
「そして、中央にある王冠をチームのリーダーが被るとそのチームの勝利となります!」
「準備は良いか〜?お前達〜!」
その言葉に全員が構える。
「サバイバルレースぅ〜...スタートー!!」
セバスチャンさんの異空間に転移した後、直ぐに全チームが散開する。
シエン「地図は貰ってるけど先生までは分かんな〜い」
アズマ「とりあえず、2番目に近い先生に行こうか」
ルディア「な...何で2番目なの?」
アズマ「スエラレギン先輩は多分1番近い先生に行く。それを考えると他のチームは交戦を避けて遠い先生に行くと思うんだ。」
ルディア「た...確かに...」
「...!」
シエン「回避!」
焦ったシエンの言葉に、その場を飛び離れる。
守矢「よう。また会ったなぁ?アズマ。」
アズマ「こんにちは、カミヤ先輩。」
守矢「さぁオレ様と遊ぼうや!」
突進してくるカミヤ先輩を一言で静止する。
アズマ「ちょっと待って!」
守矢「な...何だよ...?」
「どうせなら僕にもこの大会にも勝ちたいんでしょ?」
守矢「あぁ、そうだな。」
アズマ「じゃあ、戦うのは王冠の前で。でしょ?」
守矢「一理あるな。」
アズマ「それじゃあ散開して王冠前に集合で良い?」
守矢「分かった。ただし、時間までに来なかったら殺す。」
アズマ「いいね。それじゃあ」
―――――
ルディア「良かったの?あんな約束して」
アズマ「...ん?大丈夫だよ、僕にはディークがいるもん。」
シエン「当のディークは?」
ディーク「私は此方に」
僕の少し後方からディークが姿を現す。
シエン「へぇ、背景同化か」
ディーク「この姿と言えども、使い魔がいるのは他生徒の注目を買いかねないと学園長からの助言を賜り。」
シエン「で?奥の手はディークだけ〜?」
その言葉に僕の肩は少しだけ跳ね上がる。
アズマ「...そうだよ。ディークが居れば先生はどうにかできる。」
シエン「ふ〜ん...」




