第15話「当付/会議」
体育祭開催当日―――
シエン「見回りって大変だね〜」
生徒会の仕事で僕達3人は体育祭の見回りをしていた。
アリス「あなたは食べてばっかじゃないの...」
アズマ「にしても、どの店も大盛況だね。」
シエン「ルーディは相変わらずバイトか〜」
?「おい」
そうこう話していると、後ろから声が掛かる。
振り返るとトゲトゲとした長い黒髪を雑に束ねた男性が立っていた。
アズマ「何かありましたか?」
?「お前がアズマか?」
アズマ「そうですけど...あなたは?」
守矢「オレ様は『紫坭守矢』だ。いや〜三強を倒した生徒会員って聞いてどんなヤツかと来て見れば、とんだ拍子抜けだな!」
アズマ「用はそれだけですか?カミヤ先輩。僕達は生徒会の仕事があるので、それでは。」
そう言って立ち去ろうとすると、カミヤ先輩が止めてくる。
守矢「おいおい、勘違いしてねーか?オレ様は『サバイバルレース』でオメェとやり合いてぇんだ。その挨拶だよ。」
アズマ「そうですか。それでは失礼します。」
守矢「おう!よろしくな!」
―――――
シエン「カミヤ先輩、やばかったね〜」
売店で売られていたたこ焼きを食べながらシエンが言う。
アリス「あなたに向けてじゃなかったじゃない。それにしても威圧感があったけど。」
「あんなカミヤ先輩と本当に午後に戦うの?」
シエン「|ほふはひひゃはははふはへひゃはいへほへ(ボクたちがたたかうわけじゃないけどね)!」
アリス「何言ってるか分からないわよ...」
アズマ「僕がカミヤ先輩と戦うからね。」
アリス「アズマ君が?言ったらあれだけど無能力者が│Aランク(カミヤ先輩)に勝てるとは思えないわよ。」
シエン「んぐ、ふぅ...でも実際にあの『オーディス』に引き分けたのは事実だよ?」
頬張ったたこ焼きを食べ終えたシエンはアリスの疑念に返す。
アリス「兄上はあくまでBランクよ?」
シエン「え〜?だとしてもでしょ〜?」
―――――
体育祭当日の午前7時、アタシ...アン・アンギペルは学園長室に呼び出された。
アン「失礼します、ラティーナ学園長...ってジョンにセバスチャンさん?何で居るんですか?」
ラティーナ「私が呼んだのよ、アンちゃん。」
ジョンディック「そーゆー事だよ、アンさん。」
ラティーナ「では、本題に参りましょうか。」
そう言ってラティーナ学園長は話し出す。
ラティーナ「今日、急遽集まってもらったのはアズマ君の話よ。」
アン「アズ?アズがどうかしたんですか?」
ラティーナ「学園生活の話ではないわ。それに関してはセバスチャンから報告がある筈よ。」
セバスチャン「えぇ。私の│使い魔の能力でアズマ君を注意深く視た際に、彼から体現出来ぬ異様な魔力を感じました。」
アン「アズからぁ?!そんなのアタシは感じなかったけど...」
ジョンディック「俺も1ミリも気づかなかったよ。」
セバスチャン「アズマ君が掛けているペンダントを起点に微弱に発していたものですから、アン殿は気付いていたものかと。」
アン「あのペンダントはアタシが今年の誕生日プレゼントであげた物だけど...」
ジョンディック「一体どこから買ってきたんだ?アンさん。」
アン「あれは50層のフロアマスターが居た部屋に生えてた鉱石を加工して貰った物だよ?」
ジョンディック「ダンジョンの物を勝手に持ち帰るなって散々言われてるだろーよ...」
そう、呆れた様にジョンは突っ込む。
ラティーナ「その処罰は追って伝えるとして、問題はそのペンダントが発する魔力の正体が分からない事です。」
ジョンディック「んじゃ、今すぐそのペンダントを没収するのか?」
ラティーナ「いいえ。今後はアズマ君及び使い魔のディークを要注意監視人物としてセバスチャンに監視させます。」
セバスチャン「私の仕事の大部分は出来なくなります故、私指名の仕事以外はアン殿に回って行きますが宜しいですか?」
アン「アタシのせいだから何も言えないよ。」




