第13話「手紙/喧嘩」
生徒会会議から翌日の朝、羊寮1-1に三通の手紙が届いていた。
アリス「シエン、アズマ、あなた達に手紙が届いているわよ。」
手紙を受け取り、中を確認する。
アズマ「何だこれ?」
手紙の内容は果たし状の様なものだった。
シエン「アズ君も同じ?」
アズマ「うん。多分」
シエン「う〜む、めんどくさいね〜」
アリス「そんな事言わないの、初めての生徒会としての仕事でしょ?」
アズマ「アリスも同じ内容?」
アリス「いえ?わたしの手紙は兄上からよ。」
シエン「アリスのお兄ちゃんって『オーディス』さん?」
アリス「えぇ、そうよ。」
アズマ「とりあえず...『これ』どうする?」
シエン「エドウィッド先生に許可取ったか聞いて〜取ってなかったら生徒会として武力行使だね〜」
アズマ「まぁ、そうだよなぁ...」
――コンコン。
シャルベリア「失礼しますわ。」
会話をしていると、シャルベリア先輩が尋ねてきた。
アズマ「どうしました?」
シャルベリア「貴方達に手紙が届いてない?」
アズマ「届いてますよ?」
シャルベリア「やはりね...実は新しく生徒会会員になった1年生を狙う生徒集団が居るのよ。」
シエン「ほえ〜そんなやつらいんだ」
シャルベリア「それが問題になっているからシエンとアズマ君に補導をお願いしたいのよ。」
アズマ「...って事はこの手紙を送った人達は先生に許可を取ってない可能性が高いってことですか?」
シャルベリア「事前にエドウィッド先生に確認を取ったら、申告は1度も来ていないそうよ。」
シエン「じゃあ武力行使おっけ〜?」
シャルベリア「えぇ。捕らえた後にエドウィッド先生に突き出す様にとラピネット先生から。」
アズマ「は〜い」
―――――
放課後の時間通りに特能学実技演習場に行くと、数人の生徒が既に立っていた。
生徒1「やっと来たか、優等生さんよ。」
シエン「呼ばれたら来るもんでしょ〜?」
アズマ「生徒会会員1年として校則違反を補導しに来た。」
生徒2「優等生さんは真面目でお堅いねぇ。」
生徒3「そんな武器見せびらかして、圧力のつもり?」
アズマ「いいや?Eランクの僕の唯一の武器さ。」
生徒1「んなこたぁいいじゃねぇか?さっさと始めようぜ!」
その言葉を皮切りに不良生徒は一斉に能力を使ってきた。
シエン「アズ君は剣の性能調査かい?」
アズマ「あぁ。試運転も兼ねてな。」
こちらに向けられた能力を僕は1振りで相殺する。
アズマ「トドメはお願いするよ。」
シエン「お〜け〜?」
その合図で左右に散開し、不良生徒達を翻弄する。
シエン「フォール!」
シエンが名を叫ぶと空から怪鳥が姿を現す。
生徒2「な...何だこいつは?!」
シエン「ボクの│使い魔のフォールさ。」
フォールに気を取られている間に僕は後ろから次々と気絶させていく。
生徒1「な...何なんだよお前らは?!」
アズマ「生徒会1年、アズマだよ。」
―――――
アズマ「失礼します。」
職員室に入り、エドウィッド先生の席へ行く。
エドウィッド「不良生徒は無事、捕らえられた様だな。」
シエン「もっちろん!生徒会ですから!」
エドウィッド「そうか。一先ずは感謝する。この時期は体育祭が近づくにつれ、浮き足立つ生徒が絶えなくてな。」
アズマ「体育祭?」
エドウィッド「体育祭とは年に1度の能力大祭だ。学園敷地内で生徒自身が売店を出したり、要はお祭り騒ぎの時期って事だ。」
アズマ「成程!」
エドウィッド「中でも体育祭の最大の目玉である生徒同士のサバイバル大戦が中々でな。」
「生徒にとっては王帝十二剣直々に勧誘が来る絶好の機会だ。だが、裏を返せば怪我人が多数出る場所でもある。」
ラピネット「だから事前に生徒会が厳しく取り締まる事が大切なんだ。」
シエン「ラピネット先生!」
ラピネット「おれがエドに時々、実技講師を頼んでいるのは『能力がいかに身近にあって他人を簡単に傷付けられるモノ』かを肌で感じて欲しいからなんだよ。」
アズマ「確かに、能力が暴力に変わったら大変ですもんね。」
エドウィッド「その通り。分かったら呉々もそこの馬鹿共の様な愚行は行わぬように。」
シエン「もちろんです!」
アズマ「肝に銘じておきます。」
名前:ラピネット・ウェジェット
家族:両親 妻 娘 娘
種族:人間
属性:金
能力:時は金なり/クワイエット・エスパシオ




