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ネコミミ王子と嘘つきメイド  作者: 花言葉
嘘つきな落ちこぼれメイド
10/23

8

 その夜、王子の部屋に行くと、サグナがいた。

「サグナ様、こんばんは」

「ああ、ララ・メローか、相変わらず、ウソをついているのか?」

「失礼ですね、サグナ様、私は、ウソなんてつきません」

 キャイルは笑っている。

「サグナに反論する女の子なんて、滅多にいないから笑えるよ」

 サグナは、体形がごつく体も大きい、普通の女の子なら、その時点で怯えることも多いのだ。

「慣れました」

「サグナ、例の事は、秘密な」

「はい」

「?」

 ララは首を傾げて見せた。

(二人だけの秘密なのでしょうか? どうせ、ネコミミ関係なのは、見たらわかるのですけどね~)

「それじゃあ、ララ・メロー、キャイル様に付け入るなよ」

「それは、こっちのセリフです」

「ララ、サグナの友達になってあげなよ」

「嫌です。絶対気が合わないわ」

「そう? 仲よさそうだけど」

「良くない」

「そっか、それじゃあ、サグナのお友達は、当分出来そうもないな」

「サグナ様って、友達いないんだ」

「ああ、そうなんだ」

「……そっか、やっぱり、あれじゃあ、人気も出ないわよね」

 ララは日頃のサグナの態度を見ていると、どうしても、人気が出る様には思えなかったので、そう言った。

「ララ、サグナは、ファンはいるんだよ」

「えっ?」

「戦いの腕にあこがれている、若い兵士に人気なんだ」

「若い兵士にね~、そうですか~」

 遠い目でそう言った。

「ララ、もう、夜も遅いし寝よう」

「うん、おやすみ」

「明日、ちょっと、話したい事があるから」

「えっ!」

 キャイルはもう寝ていた。

(なんだろう?)

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