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次の日の朝、うさぎ小屋に向かって、ラビットとバニラにあいさつをした。
「王子様、今日の予定は?」
「そうだ、言う事があったって言っていたよね? それは、たまには、城の外に出ようと思っていると言いたかったんだ」
「お出かけですね」
「まあ、そうなる」
「でも、ネコミミをどうするのですか?」
「それは当然隠すけど、体調が良い事がばれないか心配なんだ」
「それなら、簡単ですよ、サグナと私だけを連れて、忍び視察だって言えばいいんですよ。私たちの前なら、元気にしてても支障はないでしょう」
ララはウキウキした様子でそう言った。
「出かけたいの?」
「はい」
「それじゃあ、行こうか」
キャイルは、一枚の書類を書きだした。
『お忍び外出 許可証』
と書いてある。
(楽しみになって来たわ)
ララはワクワクしていた。
「しかし、どこに行きますか?」
サグナが地図を見つめてそう言う。
「できるだけ遠くがいいんじゃないですか? 近くだと、キャイル様の顔が割れているでしょうから」
「そうだな」
「そういえば、王子様は魔女を探しているんですよね? だったら、前に魔女がいた所に行ってみません? 犯人は現場に戻ってくるって言いますから」
ララがそう言うと、キャイルは。
「そうだね、あのおばあさんがどうしているか気になるしね……」
「じゃあ、決定! と言いたいけれど、どこなの?」
キャイルは地図上の何もない山を指差した。
「ここだよ」
「こんな田舎なの?」
「ああ」
「じゃあ、その後、通り道のコルンって街に帰りに寄りましょう」
「いいよ」
キャイルは笑顔で承諾してくれた。
「サグナも良いよな?」
「キャイル様の決めたことなら、いいですよ」
戦場以外では、キャイルの方がサグナより、決断力や、力があるように見える。
「サグナって、王子様には弱いですね」
「! それは、キャイル様は私の上司ですから」
「サグナは小さい頃から一緒だから、俺がかわいいんだよ、だから、少々のわがままは、聞いてくれるのさ」
「へ~王子様の小さい頃か……」
「活発で元気な普通の王子だったはず」
「普通ですか……」
サグナの顔が引きつっている。
「普通じゃなかったみたいだね」
ララも察したのか、目を細めてそう言う。
「そうかな? 俺にはわからない事だな」
キャイルは不愉快そうにそう言う。
「何はともあれ、この三人で出かけるのだから、仲良くするのは、当然の事だ。ララとサグナも仲良くな」
「はーい」
ララは嫌そうに返事したが、サグナは、返事すらしない。
「それじゃあ、外出許可証を出してくる」
「はーい」
ララはうれしそうにそう返事した。




