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第77話 新しいスキル

「マジで?」

「うんうん」

「え?例えば何を作れるの?」

「うーん。材料さえあればシュウの元世界の食べ物なら大体出来ると思うよ」




え?何でも出来るって言った?本当かよ?アイは電脳族屈指の天才児って話だったけど凄いな、チートスキル万歳だ。じゃあ、何作って貰おうかなあ・・・





「あれ?アニキじゃないですか?」

「ちわっす」

「牛丼うまいっす」



オレがそんな事を考えているとタクヤ達から声を掛けられる。まあ、会う予感はしていたんだけどね。本人たちには、全く悪気がないんだろうがいっつも微妙なタイミングで現れるなあ。まあいいか。こいつらにも、オレの嫁を紹介しないとな。



「お、おう。久しぶりだね」



「え?そうっすか?」

「この前、アニキが昇格した時以来ですからそんなに前でもないですが・・・」

「うんうん」


あ、そう言えばそうかも。あれから色々あったのでオレの中では結構な時間経過があったように感じているが、実際には数日だもんな。



「あのー、アニキ。そちらのご婦人は?」

「もしかすると」

「ひょっとして・・・」



あ、アイに気付いたな。そりゃーこんな美少女連れていたらすぐ気付くよな。こいつら気が利かないように見えて意外と目端が利くし。でも、オレが結婚したって言ったらまた騒ぐんだろうなあ。



「あ、ちょっと紹介したいんだけど一旦お店を出ようか」



オレは全員分の会計を済ませて店を出る。正直、今のオレは自分でも把握できない位お金を持っているから牛丼の支払いなど痛くも痒くもないのだ。










「あ、オレの嫁のアイです」




「えええええええええええええええええええ!!!」

「そうなんですかあああああああ?」

「おめでとうございます、あにきいいいいいい」




アイを紹介すると3人は予想通りのリアクションをする。オレを祝福してくれているのは分かるのだがとてもうるさい。松田屋を出て良かった良かった。タクヤ達は一しきり騒ぐと自己紹介を始める。



「シュウアニキのいちの子分、タクヤです」

「二番目の子分のヤスです」

「3番目の子分のヒデです」



「・・・・」



うん?どうしたんだ?アイはオレの後ろに隠れて恐る恐るタクヤ達を見ている。あ、そうかオレも最初の頃はこいつらのいかつい見た目にすっかりビビッてたっけ。



「大丈夫だよ。悪い輩じゃないよ」



そう言ってもアイはイヤイヤと首を横に振る。あれ?そう言えばこいつらの事、オレの目を通して電脳界から見ていたんじゃ?



「あの人たちが悪い人じゃないってのは分かっとうとけど、ウチ極度のコミュ障なんよ。あんなタイプの人とはよう話しきらん」



え?そうなんだ?まあ、暫らく引きこもってたからなあ。そういうことなら、しょうがないか。オレはタクヤの方に向き直って事情を説明する。



「あの、今ちょっと立て込んでてね。この埋め合わせはまた今度ね」

「アニキ了解っす。そんな時に話しかけてスミマセン」

「また今度よろしくっす」

「では、失礼します」


相変わらずの礼儀正しさで全員一礼して去って行った。まあ、こっちの世界での人間関係はぼちぼち考えるとしてそれよりも大事なことがある。オレはやつらの姿が見えなくなってからアイに話しかけた。



「あの、さっきの話の続きなんだけどさ。ラーメンとか作れる?」

「うん作れるよ」


ええええ?すげえ。じゃあ他には



「じゃあさ、ハンバーグとかカレーとかグラタンは?」

「できる」



おおおおお。でもコレは無理だろうな。調子に乗ったオレは、今度はちょっと難易度高めのものを要求してみる。



「お寿司とかは無理だよね?オレ達の世界でいうところの握り寿司」

「それも出来るよ」



え?なにそれ?アイさん有能過ぎるの通り越して万能だろ。もう神と言ってもいいな。




「うわー。じゃあまずは何から作って貰おうかなあ」

「うん?ウチは作らんよ。作るのはシュウやけん」



え?どういう事?意味が分からずにオレはアイの顔を見つめる。



「ちょっとディスプレイ表示してみて」



(ブゥン)



オレはアイに言われるままウインドウディスプレイを表示させた。そう言えば、久しぶりに立ち上げた気がするな。



「料理人ってアイコンがあるやろ?それをタップしてみて」


そう言われて、ディスプレイを見ると確かに「料理人」ってアイコンがある。

タップすると「料理人スキルをインストールしますか?Yes/no」

と表示された。



「え?どういうこと?」



するとアイは超得意気に説明を始める。専門用語が多すぎてオレにはさっぱり分からないが、要約するとオレの記憶から料理に関する情報を引き出してその材料や調理方法を調べあげ必要に応じてその情報やスキルを瞬時に取り出せるようなアプリケーションをプログラミングしたとの事だった。



「ウチ、頑張ったとよ」



アイはとてもニコニコしている。よく想像の斜め上を行くって話を聞くが、まさにこのことだろう。その発想は全くなかったなあ。でも結果はどうあれ、アイがオレのために頑張ってくれたってのは素直に嬉しい。



「アイ、本当にありがとう。こんなすごいスキルを作ってくれて」

「当然やん。ウチはシュウのナビゲーターなんやけん」



アイは顔を赤くして照れくさそうにしている。そう言えば、最初に出会った時にナビゲーターって言われたな。いつも当たり前のように頼っているけど、すっかり忘れてたな。



「じゃあイエスっと」



「料理人スキルのインストールを開始します」

「料理人スキルのインストールが完了しました」


あっという間に、インストールが完了する。



「ねえ、自分のステータスば確認してみらんね」




シュウ

勇者Lv19

種別:人族

HP168

MP239

使用可能な魔法:初級火魔法、初級風魔法、初級水魔法

使用可能なスキル:料理人(new)


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