帝国騎士団第六席 セイ
新作です。書き上げる事自体はもう終わっていたんですけどストックを余分に書いていたので予定かなり投稿が遅くなりました。
予約投稿で投稿します。
毎日七時に投稿するんでよろしくお願いします。
帝国軍の軍の階級は以下の通りです。
下から順に、
二等兵
一等兵
上等兵
兵長
伍長
軍曹
曹長
准尉
少尉
中尉
大尉
少佐
中佐
大佐
准将
少将
中将
大将
元帥
よろしくお願いします。
あぁ、寒い。
塹壕の中で泥塗れになるのも思えばなれたものだ。
あいにくと俺の能力は攻撃向きじゃないから他の団員と同じように正面突破が望めない。
「セイ少佐、突撃命令が出ました。決行は十五分後です。」
「・・・・・分かった。総員に伝えろ。」
「ハッ」
敬礼をし、兵士は去っていった。
敵陣を睨む。
動きやすさを重視している布製の戦闘服はある程度の防御力がある。まともに攻撃を受けない限り大丈夫だろう。
白い息がこの地の寒さを表しているようだった。
「セイ少佐、突撃命令が下るまであと三分です。」
本官と同じく泥塗れの部下がやってきて伝えた。
「了解した。総員!突撃態勢!武器を持て!」
その言葉に塹壕で隠れている部下たちが緊張した面持ちに代わり、ピンと空気が張り詰める。
「総員!突撃ぃぃいいいぃいいぃい~~~~~~~~~~!」
「突撃命令だ!本官達も敵陣に突撃する!」
サーベルを構えて最前線を駆け抜ける。
前から弓や魔法が飛んでくるが自分よりも前を走っていた兵士が盾になったおかげで殆どこっちには届かない。
「怯むな!前へ進め!敵はすぐそこだ!」
矢が刺さった部下の血が顔にかかる。
あぁ、戦場は疲れる。
楽しいわけじゃない。
でも、これしか本官にない。
・・・
・・・・
・・・・・
「セイ少佐、報告です。今回の戦いでの死者は・・・・・」
部下が報告をしてくる。
そんな事を言わなくても分かる。
なぜなら、本官の手元には手つかずの煙草が置かれている。
残っている煙草の本数が今回の死者だ。
「・・・わかった。」
悲しむなんてことは無い、もう慣れっこだ。
天幕の外で天を仰ぐ。
曇った空では季節外れの雪が降っていた。
「ふぅ。」
一服する。
柱に預けた身体は栄養が足りていないのか年の割に小さく、軽かった。
「号外ッ、号外~~~~~~」
朝の帝都にビラがばらまかれる。
帝都を歩いていた者たちは不思議そうにビラを手に取る。そして驚く。
帝都を揺るがしたビラにはこう書かれていた。
『十年続いた皇国戦線ついに終結!全ての国を撃破し併合』
その一報に帝都は大歓声に包まれた。十年続いた皇国連合との戦争が終わったのだ、それもそうだろう。そしてそれは帝城も同じだった。
その日に下された決断はまたしても帝国を揺るがした。
皇国戦線において数多の敵を討ち滅ぼした帝国騎士団第十席セイを第六席に昇格するという旨である。
史上最年少の第六席の誕生である。
そして、三週間後に帝国騎士団第十席セイが帝城に入場した。
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