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運命の経済学 Economics of Fate  作者: キズナ
第3章 損失回避とバイアス
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5 秘密を知るもの

このパートは捜査?パートになります。

相談者:三橋由貴 


私はとんでもない事をしました。幾ら部長に言われたからと言ってもこんな姑息な手を使わなくても私たちなら認められると思っていました。

でも、私たちの実力よりあちらの部の方が優れていた・・・・・・。悔しいですが圧倒的に。だってあんなに面白いゲームを作れるんだもの。

これを読んだ方にお願いです。結果として私たちパソコン研究会が表に立ってしまいました。でも、貴方達の作ったゲームがあったからこそその結果が生まれるんだってこと。そして私はいまや部外者なのでこれ以上は言えません。

私が犯した罪は何をしたって償えないでしょう。でも、これだけは言っておきたかった。だから、この気持ちを伝えて欲しいです。お願いします。


 まるで嘆願書だ。

 「これってゲーム制作部とパソコン研究会のあのいざこざを起こした張本人ってことですか?」

 「おそらくな。でも彼女だけの責任ではない。部長に言われたと書いてあることから計画は長船が考えたんだろう。しかもその実行犯に当時の1年生を選ぶとは。」

 「卑劣ですね。信じられない!」

 「とは言えだな、この文章からは具体的な内容が分からない。話を聞ければいいのだが。」

 「聞けないんですか?」

 「・・・・・・退学したんだ。この春にな。」

 既に退学していた元女子生徒より相談カードか・・・。


 「それで、どうするんですか?」

 「そうだな・・・直接話を聞こうかと思っているんだが・・・。どうだろうか?」

 「直接ですか・・・。自宅はご存知なのですか?」

 「ここに載っているさ。」

 会長が手に持っているのは生徒名簿だった。


 「これって公式・・・ですか?」

 「いや、私オリジナルだが?もちろん詳しく書いてあるぞ?君のことだってな。」

 「私ですか?一体何を・・・・・・。」


 「そうだな・・・。」

 会長は名簿をペラペラとページをめくりだした。


 「橘大和、身長は174センチ、体重61キロ、血液型A型。家族構成は父母妹と計4人、父はIT系社長。母は専業主婦。小学校の頃の友達は原田祐二及び南条栞のみ。しかし身体能力及び知能はずば抜けており、いじめの対象にもなったことがある。中学に入学した際類なれない身体能力で瞬く間に4競技にて全国大会に出場。その結果変人とスーパープレイヤーの両方を合わせた『変人スーパープレイヤー』と言われた。後、中学の頃女子生徒から告白された数は110回、でも全て断ってるみたいね。その割りに自分から告白する相手には全て断られている。なんてこれ以上にもまだまだあるぞ?」


 この情報は何所から・・・。てか告白された回数とかってどうやって調べるんだ。

 「ちょっと!会長、何そんなプレイベートまで知っているんですか!?これ以上はもうやめてくださいよ!?」

 「何?そんなに話して欲しいのか?」

 「や・め・て・く・だ・さ・い!」

 私は顔を赤くし、会長にこれ以上何か喋られないよう強く注意した。


 「ふふふっ。君がそんなに慌てるなど珍しいな。」

 「頼みますからこれ以上は私で遊ばないで下さい!!」

 会長が私にちょっかいを掛けてくる。


 「それで、どちらに住んでるの?」

 「そうだな。学校から少し離れた、葉町っていうところだ。」

 「あの葉町商店街のあるところね。」

 「あぁその商店街の近くだよ。これから行くが皆もいくかい?」

 会長が私たちに聞いてくる。


 「私はそろそろ帰りますぅ。」

 「僕もちょっと用があるので・・・。」

 「俺もダメですね。すみません。」

 どうやら私と会長以外都合が悪いみたいで、結果的に2人で行く事になった。


 ◇葉町商店街

 

 「かなり賑わっていますね。これが100年の歴史がある伝統的な商店街ですね。」

 「あぁ、今は外国人も多く、観光名所としても全国で一番の商店街だ。商店街の長さは全国でも1,2を争う長さで、その長さは1キロにもなるとか。」

 「凄いですね。こんな大きな商店街が近くにありながら、初めてきましたよ。」

 「人も多いし、なかなか来ないな。私も数回しか来た事がないぞ。」

 私と会長は商店街をぶらりと歩いていると、左右から賑わいの声が聞こえてくる。

 

 「ここを曲がると直ぐあるようだな。」

 「ここを曲がるんですか?」

 会長はが指した場所はかなり細めの路地だった。


 路地へ入ると、一昔前の路地裏と同じ風景がそこにはあった。

少し進んでいくと、左手に三橋と書かれた家がある。


 「ここが三橋さんの家ですか?」

 「あぁそうだな。」

 会長は扉を勝手に開け、中へ入っていく。


 「会長いいんですか?勝手に入って。」

 「構わないさ。既に許可は取ってある。」

 「きょ、許可?誰にですか?」

 「三橋由貴。本人にだ。」

 会長は既に連絡を取っていたのか。


 「じゃあお邪魔しよう。」

 私と会長は三橋さんの家に入っていった。


次回でこの問題は解決になります!

ここまで見ていただきありがとうございます。

よければブックマーク、評価をお願いします。

間違えて土曜日に更新しています。日曜日分は別に更新します。


次回更新は体調不良のため水曜日午後8時予定です。

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