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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


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茶会の話~胃痛なる者⑥~



 ストレッチを終えた後、俺とエリスさんは改めてナミルさんから設備などの説明を受ける。


「では簡単に説明させていただきます。まずこちらの部屋にある器具に関しては、身体強化魔法を使わずに体験してみてください。人族は魔法が使えない者も多いということなので、この部屋の器具は身体強化無しの肉体を基準に作ってあります。そして向こうの部屋にあるものが、身体強化魔法を使った上で使用する器具ですね。順番としてはまず、こちらの部屋の器具を体験してもらって、次に身体強化魔法を使った上であちらの部屋の器具を体験していただく形になります」


 当然と言えば当然ではあるが、身体強化魔法の有無は身体能力に大きな影響を及ぼす。例えば陽菜ちゃんは、身体強化魔法を使えば巨石だって素手で粉々にできるが、身体強化魔法無しで腕相撲とかをしたら俺の方が勝つだろう。

 そのぐらい身体強化魔法による影響は大きいので、それぞれに合わせた運動強度の器具があって然るべきであり、流石フレアさんというべきか人界の魔法習得事情も考慮した上で用意しているようだった。


「体験の際にはアタシが補助に入りますので、危険な場合はすぐにお助けしますので安心してください。質問等が無ければ、最初はそちらにある器具で軽く走っていただく形になります」

「俺は大丈夫です」

「私も問題ありません」

「では、こちらにどうぞ……この上に乗って魔法具を起動していただくと、足元が動きますのでそれに合わせて走ってください。こちらの赤色の魔水晶に触れると加速、青色の魔水晶に触れると減速、停止させる場合は器具正面の停止と書かれた魔水晶に触れてください」


 最初に案内されたのは、いわゆるルームランナー的な魔法具だった。エリスさんと軽く顔を見合わせて頷き合って、さっそくスタートして軽いジョギングぐらいのペースで走ってみる。

 日頃から陽菜ちゃんとジョギングしていることもあって走るのには割と慣れているし、遅めのスピードで軽く走ってるだけなので余裕もある。


「いかがですか?」

「いい感じですね。足元も安定してて走りやすいですし、ペースも問題ないです……ただ、出来れば横に手すりとかを付けたほうが、転びそうになった時に掴まれていいかと思いますね」

「なるほど、参考にさせていただきます。エリス嬢の方はいかがでしょうか?」

「似た魔法具を使用したことがありますが、こちらの方がスピードの調整などもやりやすく、停止の際も急に止まるのではなく徐々に速度を落として停止するのは安全面で考えても素晴らしいです。強いて言うのであれば、恐らくこの器具を利用される方はそれなりの時間走ると思いますので、時間が確認できるもの……例えばむこうの壁に時計などがあるといいかもしれません」


 軽く走りながら感想や気になった部分を伝える。エリスさんの発言的にルームランナーに近い魔法具は元々存在しているっぽいので、ジム用に改良した感じなのだろう。

 実際かなりいい感じであり、俺は普段陽菜ちゃんとジョギングしているので必要ないが、家とかにこれがあれば運動不足の解消に繋がるかもしれない。母さんと父さんが運動不足気味だって言ってたから、買ってあげてもいいかもしれない。

 俺の家であればサイズ的にもまったく問題は無いし……。


 そのまま軽く15分程度ジョギングを行って魔法具を止めておりる。速度的には遅めで疲労はそこまででもないが、それでも15分走ったのである程度汗なども出てきており、ナミルさんが持ってきてくれたタオルで顔などを拭きつつ、マジックボックスからスポーツドリンクと木のコップをふたつ取り出す。


「エリスさん、よかったら飲み物をどうぞ。ストローもありますので、必要なら使ってください」

「ありがとうございます……この飲み物は?」

「運動した後なんかに効率的に水分や栄養補給ができるスポーツドリンクって飲み物で、作ったのはアリスですが市販もされてますよ。冒険者とかに人気みたいです」

「スポーツドリンクですか、そのような飲み物があったとは勉強不足でした。爽やかな味わいでとても飲みやすいですね」

「本当に最近市販するようになったばかりみたいですからね」


 陽菜ちゃんが切望してアリスが作ったスポーツドリンクは、リリアさんたちからも好評だったことでアリスが自身の持つ伝手で一般販売を開始しており、冒険者などにはかなり人気となっている。

 ただまだ本格的に売り出したばかりなので、エリスさんが知らないのも無理はないと思う。


「そういえばフレアさんも凄く気に入ってましたね」

「ええ、スポーツドリンクはジムが正式にオープンした際には、施設内の売店でも販売する予定です。姉御が直接幻王様の元に足を運んで契約を取り付けたとかで、安定した量を降ろしてもらえることになりましたので……アタシらも鍛錬の時とかには愛飲させてもらってます! あと戦王配下にも好評だとかで、いまは品薄気味みたいですよ。うちは姉御がいち早く動いたので、優先的に卸してもらえますがね」


 なんか思った以上に大口の取引になってるみたいで、アリスはホクホクな気がする。陽菜ちゃんに頼み込まれて渋々作ってる際は、滅茶苦茶面倒臭そうな顔してたけど……。



シリアス先輩「お、おかしい……エリスが胃痛にならずにほのぼの快人と仲良くしてる。こ、これじゃあ、まるでヒロインみたいじゃないか……」

???「胃痛戦士ってリリアさんを筆頭にヒロイン適性は高いのでは? だって胃痛戦士って、基本的に快人さんからの好感度が高めの方々ですし……」


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― 新着の感想 ―
身体強化持ちの場合ルームランナーとかえげつない回転してそうw
???「胃痛は身構えてる時には来ないものよエリスさん」
アリスがスポーツドリンク作るのに最初、嫌な顔をしていたのは部下が増えることなんでしょうね・・・ 多分、コミックあたり(この物語では第一部)では新たに部下が100人以上増えた報告でカイトの前で悲鳴を上げ…
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