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狂人転生  作者: ナオト


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分かれ道

ミリーの注文で今回は俺が料理をする事に…荷馬車が襲撃されてほとんどの荷物を置いてきたため、食材に限りはあったが、食いしん坊のミリーは人数分のパンとわずかな調味料は持参していたのはさすがである。


革袋の中を探すとなんとニンニクがあった。これには驚いた。なんとなくだが、こっちの世界も前にいた世界も、食材の内容はほぼ変わらない。トマトもあったし、にんじんもあった。


ハヤトは頭をかきながら悩んでいると、ミリーがイライラしてるのを横目に見て思いつく。


「ガーリックトーストにしようか」


ミリーは頭の上に?が浮かんでいたが、俺は早速フライパンを手に取り、フライパンにたっぷりのオリーブオイルを敷く薄切りにした固めのパンを並べると表だけこんがり焼き、薄くスライスしたニンニクを入れ少し色が変わった位で軽く焼いたトーストを投入する。パンにニンニクの香りがついたら出来上がりだ。


ソースだが、朝食でもらったグリストの作ったスープが少し残っていたので、先程のフライパンにスープを入れ、皮袋の底にあったトマトを取り出し、トマトを潰してスープと一緒に煮詰めていく。後は残っていた。調味料で軽く味付けをし完成。我ながら、完璧な出来である。


ミリーがよだれを垂らし、まだかまだか待っている中。他の4人も興味津々で出来上がった料理を見ているミリーがたまらず叫ぶ。


「もういい匂いすぎて…食べていい⁈」


俺は優しくうなずくとミリーはガツガツ食べ始めた。それを見ていた。4人は我先にと皿を取り、頬を赤くしながら嬉しそうに食べている。


「こんなうまいもの食べたことがない。ハヤトは本当に料理人だったんだな」


そう言うと、ロンドはおかわりと皿を俺に渡した。

あっという間になくなってしまい…俺は自分の分がないことに気づいたときにはもう遅かった。グリストはそんな俺の顔見て申し訳なさそうに、今後の予定を話し始める。おい…


「エルフの国には入れないだろう。ここは予定を変更して、ドワーフ国から北上し目的地を目指そう。その前に物資を補充して情報収集をしながら進もうと思うが…それでいいか?」


みんなはグリストの意見に賛成し、今日はここでゆっくり休むことになった。それにしても腹が減った…今度からは自分の分は隠しておこうと思う。ミリーの奴め俺の分まで食いやがって…俺は渋々寝床についた。


皆が寝静まっている中、腹が減りすぎた俺は朝食がてら何かないか探していると、見張り役のミリーが木の上から降りて来た。


「な〜にしてんの〜」


俺はビクッと身体を震わせながらミリーを払いのける。


「昨日は飯が食えなかったから今からなんか作ろうと思ったが…なんにもないな…これじゃ不満もでるな…」


ミリーが激しく頷きながらハヤトの肩に顔を乗せて話す。


「エミちゃんが食事当番だから食料はお酒とパンしかないんだよね…」


ハンスが痩せてるのはちゃんと食事出来てないからじゃないかと不安になったが…兎に角、どこかの街に行って食料調達からだな…


夜が明け始めて冷んやりとした空気のなか俺は思った…


「コーヒーのみたい…」


次の街に着いたら絶対コーヒーを見つけると心に決めて出発の準備をした。



ちょこちょこ料理紹介がありますが、飯テロには気をつけて下さい。ちなみに私の本職は料理人です…投稿した料理は間違いなく美味しいのでお試しください♪

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