カラーズ! 魔法少女について話そう。
ようやく、魔法少女うんぬんの話しになります。
「さて、落ち着いたか、崎玉柘榴」
「えー、えっと。ハイ」
まったくもってJKに見えない小学生君がこたつでのんびりと言った。
その横で、青野蒼がのんびりとミカンを食っていやがる。
つかここ、どこだよ。
「おれは楓牙鞘。でもって、さっき拳銃持ってたのが、黒依愛。そんでもって、ぼくっ子が月代桃香だ。で、こいつは青野蒼。みんな同学年で高二。つまり、お前の先輩だからな」
「え」
せ、先輩?
うそだ。
いや、ウソっていうより、いやだ!!
「そんでもって、おれたちは魔法少女だ」
「すまん。帰っていいですか?」
「話を最後まで聞け」
「無理無理無理。俺、普通の一般人なんで、ほんと、もうやめてください」
「オレたちは、カラーズ。魔法少女集団、カラーズと呼ばれている」
もう、勘弁してくれ、マジで。
ほんと、ごめんなさい。
神様、俺、何か悪いことしましたか?
「そんでもって、お前も魔法少女の資格がある」
「……」
「ね、このミカンおいしいけどたべる?」
俺、男っすよ?
んでもって、青野蒼はちょっと黙ってくれ。
「あ。ねねねね。敵さん来たよ」
「ん? マジか……ちょうどいいな。んじゃ行くか」
「うん!」
行ってらっしゃ〜い!
あの、なんでオレの服を掴んでんですか?
「お前に、魔法少女を見せてやる」
「なんでこうなった!」