第一話 無骨なスナイパー
『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます。〜
主人公櫻子とヒロの出会い編スタート!
毎日18時更新!
時系列
〜しくじり元公爵令嬢とこじらせ忌守君〜
〜英雄の誕生〜 ←鬱展開あり閲覧注意
〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます〜
スコープの先には、目標の分隊がいる。
時間を確認する。
11時45分。
ミッション開始。
ボルトを引いて分隊の中央、ケースを持っている兵士の頭を狙う。
「狙撃だ!伏せろ!」相手の隊長が叫ぶ。
俺は、その間にもう一人殺す。
素早く煙幕を焚かれた。
「残念やな…。俺には効かへんねん。」
もう一度ボルトを引いて、透視魔法機を作動する。
もう一人殺す。
相手が、俺の方に向かって小銃を構えた。
俺は、反対側に設置している魔道具を動かす。
設置していた魔道具から火炎が飛ぶ。
俺は、ビルから飛び降りた。
足に設置した魔道具に魔力を流す。
飛行魔法を使い分隊の死角に移動する。
ボルトを引く。
兵士の頭を狙う。
一人の兵士がパニックになって走り出した。
魔道具を作動する。
兵士が爆発する。
俺は、認識阻害魔法機で自分の姿を消す。
ケースを持っていた兵士に近づく前に側にいた兵士をハンドガンで殺していく。
そうしてーーー。
ケースを回収する。
「12時00分、ミッション完了。帰還する。」
そうして、俺は給与分の仕事をした。
ーーーだから。
大和に帰ってきた俺を待っているものが、こんな面倒な出来事だとは思わなかった。
「千景さん!これはなんですの!」
大和に帰った俺が見たものは最悪だった。
ロッキーは狭い籠に入れられ魔力を抑える布で覆われていた。
中では、かろうじてロッキーが生きているが本当に最低限の世話しかされていない。
「世話してやって、そんな事言うんや。サトリなんて気持ちの悪いもの。」兄嫁の千景が吐き捨てるように言う。
兄嫁の千景は、裏表が激しい性格だ。
今まで差別で色々あったからそんな性格になったのは仕方がない。
でも、ロッキーのこの扱いはないやろ!
「俺が帰る前にロッキーが死んだらどうしたんですか?」
「その時は、その時や。」千景が答える。
くそっ!勝手に同居した癖に!
俺の実家は、浪華のベッドタウンで立地がいい。
兄貴と結婚したら兄嫁が転がり込んできた。
「兄貴も俺が、小さい頃からロッキーに助けられてるの知っとるのにその態度かいな!」
オロオロとしている兄貴に話す。
「そう言っても千景の気持ちも考えてやれや…。」兄貴が弱々しく話す。
女に自惚れる男とはこんなにも頼りないんかい!
「わかりましたよ!とりあえず!早く出ていくんでよろしくお願いしますね!」そう言って俺の部屋に入る。
そこには、兄嫁の荷物が乱雑に置かれおり、俺の眉間がピクピクと動いた。
しかし、現実は厳しい。
まず、ロッキーと暮らせる家がない…。
猿のペット可物件がない。
ロッキーはコモンマーモセットと言う猿に擬態してるサトリだ…。
中古の家を買おうかと思ったが少し足りない。
そして、住所を確定させないと仕事もない。
さらには、俺が外国で傭兵をしている時に法改定があり、魔道具を扱ったり、開発するのは基本『伝達者』しか許可が下りなくなった。
どっかのバカな集落の奴らが、適当な魔道具を外宮で売って霊感商法をしていたみたいだ。
これだったら資格を取っておけばよかったか?
兄貴は資格持ちだから今回免除だ。
しかし、資格を取ると開発の範囲に制限がかかる。
だから取らなかったのだ…。
うまくいかない事ばかりでイライラする。
「大夢…。」ロッキーが弱々しく俺を見る。
「大丈夫か?もう少し休んどき。」俺がロッキーの頭をそっと撫でる。
今は魔力が回復しやすい魔道具を用いてロッキーの体力を回復させている…。
早く帰ってきてよかった…。
ロッキーが生きていて。
俺は、伝達者登録を見る…。
「また、あかんか…。」
魔術師は、基本お華族様だ…。俺を雇ってくれるだろうか?
そこに一通の通知がくる。
「伊達櫻子?紀州伝達者。先の奥州の大震災の際に父親が“神のなりそこない”に成り下がる…。伊達は、その父を討伐!?」
物騒な女だな…。
どんな女やねん。
俺は、資料に添付された写真を見る。
まだ、10代後半と思しき少女が写っていた。
ゆるいウエーブの黒髪。
白く陶器のような肌。
丸顔で目が大きくまつ毛も長い。
少し垂れ目だ。
顔のパーツとバランスもいい。
こんな少女が、父親を?
年齢を見る。
「29!?」
は?俺より5つも年上??
いや…。これは、過去の写真を更新していないのかもしれん。
神器・ハサミ。
また、変わった神器だな。
とりあえず、エントリーしておいた。
仕事さえしたらなんだっていい。
どんな、若造おばさんが来てもいい。
仕事だ。仕事。
それ以上でもそれ以下でもなんでもない。
◇◇◇
ーーーーー古民家の部屋。
私は、先日の魔法事件の報告書をPCでまとめていた。
目が痛い。
目に回復魔法をかける。
あぁ、学級通信もまとめないといけないのに…。
チラチラとホワイトボードを見る。
紀州の結界の位置と綻び。そして、妖が起こした事件がまとめられている…。
「流石に一人だとキッツイな…。」
報告書を纏めた私は、タバコに火をつけて一服する。
PCのページを伝達者募集ページに変える。
地域を絞る。
紀州ーーーヒットしない。
西の都に範囲を広げる。
一人の男がヒットした。
短く刈った黒髪に無骨な髭を生やしている。
面長の顔に少し大きめの鼻。
鋭い切れ長の目をしている。
【田中大夢 24歳 魔道具職人 元傭兵】
そして、赤文字で【忌守地区出身】
この赤文字は華族しか閲覧できない。
私は、ためらうことなく申請を許可した。
伝達者の申請を通すのも華族の特権だ。
まぁ、私は色々しくじって元華族だがな…。
時計を見る。
深夜を回りそうだ。
台所に行き冷蔵庫からハイボールを出す。
一口飲んでタバコを吸う。
「あぁ、明日も仕事だ…。」
そんな独り言が何もないこの家にこだます。
そうして私は、買っておいた弁当をシンクの上で食べた。
私は、田中大夢との待ち合わせ場所に来ている。
場所は紀州城近くの公園だ。
魔力探知をする。
いるな。
しかもかなり、魔力が高そうだ。
これなら仕事で使い物になりそうだ。
しかし、本当に使えるか試さないと
私は威圧をかけながら田中大夢に近づく。
彼は、さっと反応し、腰につけたナイフの柄を握る。
ほう、なかなかのものではないか。
「私の威圧で失神しないなんて…。元傭兵さんって、凄いのね。」そう声をかける。
私は目の前の男を観察する。
身長は180㎝ほど。
鍛え上げられた身体は細身ではなく、肩幅が広く、厚い胸板と引き締まった腕を持っている。
服を着ていても、その下にある筋肉の存在が分かるような体つきだ。
短く刈り込んだ黒髪に、無造作に伸ばした髭。
そして、鋭い目。
無愛想な男だ。
この人物なら自分の仕事を任せられそうだ。
そんな男が
「ホンマにおった……。」そう言った。
この作品は出来るだけライトに書きたいなぁー
ギャク多めで…。
後、ミッドナイトノベルで書いたまんまですいやせん。
いやね。
ホンマは、そっちで人集めと本編に誘うってのと…。
〜英雄の誕生〜でヒロさんの台詞で「抱きつぶしてやるよ!」って台詞があるのですが、その台詞を書いて。
よし!ドチャクソさせようじゃないか!って書いたのがミッドナイトノベルの方だったので…。
ここでは、ミッドナイトノベルで書けなかった「なんで櫻子さんがヒロに初めてをあげたのか」を丁寧に書きたいと思います。
あと、ミッドナイトノベルズの方では、バチクソドSセックスしているので気をつけてください。




