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第1話アスカと占い師
「あなたは今、不幸のどん底にいますね。」
「はぁ???そんな訳ないでしょ!?」
占い師の男の言葉にアスカはつい本音がでてしまった。
「アタシは今、幸せなの。先週だって友達連れてバカンスに行ったし毎週のように華やかなパーティ楽しんでるしこのあとは最高級エステに行くのよ!」
早口言葉のようにアスカは言う
「やはり可哀想ですね。私の占いは当たっています。」
「顔面に布かけて顔が見えないからって調子乗らないでよ!もういい、こんなデタラメ占い師。帰る!」
怒ってアスカは立ち上がり出口に向かう。
「待ちなさい。」
占い師は帰ろうとしたアスカの腕を掴んだ。
「何?離して」
「今から桜井アスカ、あなたを幸せな世界に連れて行きます」
「はぁ〜!?何言ってんの?……何する気!?」
アスカの顔が青ざめる。
「3、2、1」
占い師のカウントダウンと共にアスカの視界は暗転した。
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