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翡翠色の世界  作者: コンサレス


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2/2

始まり

10月1日、ついに僕にも魔法が開花した

念願の魔法なんだけど、なぜか戦闘魔法だったんだ

全く予想してなかったから少し不安だけど、見守ってて母さん

アーチより


〈 アナザー対策施設 〉

噂に聞いていた通り、施設は町を出たすぐの所にあり、見るのは初めてだ

思ったよりこじんまりとした建物だが、伝統ある雰囲気に圧倒される

( 集合場所こっちであってるよね? )

恐る恐る歩いてゆく

この施設に来るのは、戦闘魔法を開花させた者だけだ

そんな特殊な環境に緊張し、扉の前で一呼吸置いて心を落ち着かせる

ゆっくり扉を開けると中には既に二人いて、その空気はとても重く感じた

僕には第六感や霊感といった類の感覚が少しある、が、これは単に見て取れるものだ

サングラスをして不機嫌そうな出で立ちの女性と、こちらにものすごい熱い視線を送る男性

少し気まずく感じながらも

「 おはようございます 」

そう軽く挨拶をし席に着くと、男性の方がまくし立ててくる

「 よぉ!お前が来てくれて良かったぁー!」

「 さっきあそこの変なやつにも声掛けたんだけど無視しやがって、このまま2人かと思って焦ったぜ 」

「 俺はチギット、お前は?」

「 てゆうか目が緑色だな、ここら辺じゃ珍しいけど、出身どこだ?」

その勢いに動揺していたが、いいパスが来た

「えっと…なぜか家族で僕だけ緑色なんだよね、理由も特に分からなくて…もしかしたら、魔眼…なのかな!?」

鉄板のジョークである

するとチギットは少しトーンを落とし

「 今その冗談はセンスないぞ? 」

とあっけなく話を流し、また別の話を始める

完全にペースに飲まれつつ他愛もない話をしていると、遠くの方から足音が聞こえ始めた

その音を聞き、自然と静かになる

( いよいよだ… )

この、アナザー対策施設に関する情報は、詳しくは公にされていない

それ故に戦闘魔法を扱う戦闘員は、物語の中の戦士のような存在として扱われている

ガラガラと扉が開くと、大柄な男性が顔を出す、いかにも強そうな感じだ

お互い不思議そうに見つめ合うと

「 珍しいな、戦闘員が一気に三人も、それにみんな同じ歳くらいか? 」

「 10代後半といったところだな 」

そう口にした後、少し間が空き雰囲気が変わる

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