1/19
プロローグ 覇道の始まり
宜しくお願いします
魔皇ヴァンキッシュは、眼前で臣下の礼を尽くす八人を見渡した。
その身のすべてで魔皇への忠義を示す彼らこそ
八冥王――魔族最強の八人である。
『八冥王よ、私が望むものは、この世界だ。
世界のすべてを敵に回そうとも構わない。私は必ず、この世界を手にする。
私に続け。我らが覇道は、誰にも止められない。』
ヴァンキッシュは静かに立ち上がる。その姿だけで場を支配し、言葉は八冥王の胸に深く刻み込まれた。
八冥王第一席・センチュリーは、即座に片膝をついた。
その胸は高鳴り、魔皇の覇道に仕える喜びに震える。
『承知いたしました、魔皇様。
我ら八冥王が必ずや、この世界を魔皇様へ献上いたします。』
ヴァンキッシュは静かに頷く。
『よかろう。』
その一言だけで、場の空気が張り詰めた。
『これより、世界へ宣戦を布告する。
我らの覇道を阻む者は、何人たりとも存在しない。
聖族(人間)、妖族(獣人)、賢族(森人)、小人族。
すべてを征し、我らが支配の下に置く。』
この日を境に、世界は魔皇と魔族の覇道に飲み込まれていく。
後に「世界統一戦争」と呼ばれる大戦は、この瞬間に幕を開けた。




