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最終決戦!変態奥義炸裂!


伯耆国米子の湊、妖狐院玉藻の前が作り出した禍々しい妖気の塔の頂。絶体絶命の窮地に立たされた桃色助平太は、しかし、その瞳に宿す変態的な輝きを失ってはいなかった。彼は、懐から取り出した、ありとあらゆる「美」と「エロス」のスケッチが詰まった「超絶変態スケッチブック」を、夜空に高々と掲げた!

「玉藻の前殿!貴女様のその『究極の悪の美』もまた素晴らしい!しかし!この桃色助平太が追い求める『美』は、森羅万象、古今東西、ありとあらゆる事象に宿る無限の可能性!その深淵を、今こそ貴女様にお見せいたしましょうぞ!」

助平太が叫ぶと同時に、スケッチブックから眩いばかりの七色の光が放たれ、米子の夜空に巨大な万華鏡のような映像を映し出した!それは、助平太がこれまでの旅で出会った、全ての「美しいもの」たちの記憶――湯上がりの女中、怒れるお香、ドジっ子お蝶、SM女王お銀、筋肉力士道山、妖艶剣士血煙お蝶、氷の美剣士月影、白雪姫、乙姫様、天狗の女神、知恵の精霊、そしてお龍、お福…さらには、道端の花、雨上がりの虹、夕焼けの空、大山の雄姿、海の煌めき、そして時には人の心の弱さや醜さの中にさえ見出した、歪んだ輝きまでもが、目まぐるしく交錯し、見る者の脳髄を直接揺さぶる!

究極変態奥義「愛とエロスの万華鏡(びゅーてぃふる・かれいどすこーぷ)!」

「こ、これは…なんという…下品で…猥雑で…しかし…目が…目が離せぬ…!この感覚は…一体…!?」

玉藻の前は、そのあまりにも常軌を逸した、しかしある種の「真理」を剥き出しにするかのような「美」の奔流に、初めて本気で狼狽の色を見せた。彼女の築き上げてきた絶対的な美意識が、助平太の変態的なまでの「多様性の肯定」によって激しく揺さぶられているのだ!

助平太の奥義から放たれる光は、倒れていた仲間たちにも降り注いだ。それは、彼らの心の奥底にある「守りたい美」「信じる美」を呼び覚まし、最後の力を与える希望の光となった!

「…そうだ…俺たちが守りてえのは…こんな変態のいる日常かもしれねえが…それでも!」辰五郎が、瓦礫の中から立ち上がる!

「…この男の言う『美』は理解できんが…この景色を、この仲間たちを失いたくない!」カゲリもまた、クナイを握りしめる!

「ド変態の光、なんだかあったかいんだゾ…!」プルルンが、再び助平太の頭の上に戻る!

「あらあら~、なんだかお腹の底から力が湧いてくるようですわ~!美味しいものを、もっともっと皆さんと一緒に食べたいですもの!」お福が、なぜか近くに転がっていた巨大なマグロ(市場の残り物か?)を軽々と持ち上げる!

同時に、助平太の持つ六つの「天逆毎の鍵」の破片が激しく共鳴し、それぞれが異なる色の光を放ちながら、聖なる光の柱となって天を衝いた!

「今でござるぞ、我が愛しき仲間たちよ!この『愛と友情と変態のフルコース』、玉藻の前殿に、心ゆくまで味わっていただくのでござる!」

仲間たちが一斉に玉藻の前に最後の攻撃を仕掛ける!

カゲリの忍術が、玉藻の前の幻術の隙を突き、その懐に飛び込む!

辰五郎の火消し魂を込めた一撃が、玉藻の前の妖気のバリアに亀裂を入れる!

プルルンは、玉藻の前の九本の尾の一本に擬態し、その動きを内側から封じようとする!

そしてお福は、「えいやっ!」と、その巨大なマグロを、玉藻の前めがけて豪快に振り下ろした!

「おのれ、雑魚どもが…!この妾が、こんな下らぬ…しかし…!」

玉藻の前は、仲間たちの捨て身の攻撃と、助平太の奥義による精神的飽和状態に、ついにその美しい顔を苦悶に歪ませた。

追い詰められた玉藻の前は、しかし、不気味な笑みを浮かべると、妖気の塔の頂上に隠していた、最後の「天逆毎の鍵」の破片…禍々しい漆黒の宝玉「黄泉路(よみじ)の羅針盤」を高々と掲げた!

「ククク…これで終わりではないわ…!見よ、この米子の地より始まる、世界を無に帰す、大いなる災厄の目覚めを!」

七つの鍵が揃った瞬間、妖気の塔は地鳴りと共にその姿を変え始めた!天を突く黒紫色の柱は、巨大な裂け目となり、その奥からは、おぞましいまでの冷気と、魂を凍らせるような絶望的な気配が溢れ出してくる!それはまさしく、この世とあの世を繋ぐ「黄泉の門」であった!

「フフフ…これで、妾の長年の悲願が叶う…かつて妾から全てを奪ったこの世界に、真の『無』を…そして、その無の中から、妾だけの『美』を創造するのじゃ…!」

玉藻の前は、黄泉の門の前に立ち、その瞳には狂気と、そしてどこか深い悲しみの色が浮かんでいた。彼女がなぜ「虚無の存在」を解放しようとしたのか、その歪んだ願望の根源には、計り知れない絶望と孤独があったのかもしれない。

「玉藻の前殿!そのお気持ち、分からぬでもありませぬ!しかし!真の美とは、破壊の先にあるのではなく、この混沌とした世界の中で、それでもなお輝きを失わぬ、生命(いのち)の煌めきの中にこそあるのでござる!そして、その生命の最も純粋なる発露こそが…『エロス』なのでございますぞ!」

助平太の最後の「変態説法」が、米子の夜空に響き渡る!

その言葉が、玉藻の前の心に届いたのか、あるいは、開きかけた黄泉の門から溢れ出す「虚無」の力に耐えきれなかったのか…玉藻の前の美しい体が、ゆっくりと光の粒子となって崩れ始めた。

「…フフ…面白い男よ…お主のような変態が…この妾を…楽しませてくれるとはな…存外…悪くない…最期やもしれぬ…」

玉藻の前は、最後に何かを悟ったかのように、穏やかな、しかしどこか寂しげな笑みを浮かべると、美しい光の粒子となって、米子の夜空に舞い上がり、そして…静かに消えていった。

玉藻の前は倒れた。しかし、開きかけた「黄泉の門」は、そのおぞましい口を閉じようとはしない。門の奥からは、真の「大いなる災厄」…「虚無の存在」が、この世に這い出ようと、不気味な胎動を続けていた!

七つの「天逆毎の鍵」が、主を失い、宙を漂っている。

「…門を…閉じなければ…!」カゲリが叫ぶ。

米子の、そして世界の運命は!?助平太一行は、この最大の危機を、どう乗り越えるのか!?物語は、最終決戦の、さらなるクライマックスへと突き進む!

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