博多津変態頂上決戦!筋肉と鞭とどんたく祭り、潮風の先の竜宮城!?
博多津の港町、活気あふれる市場の一角。桃色助平太一行の前に立ちはだかるは、玉藻の前が誇る「変態四天王」の二人、筋肉美学の力士道山と倒錯調教師お仕置きマダムお銀!まさに、変態と変態が火花を散らす、世紀の(お色気)頂上決戦の幕開けであった!
「どすこぉぉぉい!桃色助平太よ!その貧弱なる肉体、我が『筋肉大圧殺』で、美しく磨り潰してくれるわ!」
力士道山は、地響きと共に突進し、その巨体で助平太を押し潰さんと迫る!その隆起する筋肉は、まるで意志を持った山脈のようだ!
「きゃはっ!変態侍さん、まずはこのお銀様の『愛の調教初級編』、お尻ペンペンの刑から始めましょうか?それとも、いきなり『蝋燭攻め上級編』がよろしいかしら?」
お銀は、革鞭をしなやかに躍らせ、助平太の周囲を妖艶に舞いながら、サディスティックな選択を迫る!
「おおおおおっ!その筋肉の圧力!その鞭の愛撫!まさに、身も心もとろけるような『究極の包容力』と『甘美なる調教の調べ』!この助平太、その両方を同時に味わえるとは、まさに変態冥利に尽きますぞ!さあ、いざ参られよ!我が『Mの魂』、とくとご覧あれ!」
助平太は、恍惚の表情で両手を広げ、二人の攻撃を(なぜか)真正面から受け止めようとする!
「このド変態!本当にそれでいいのかゾ!?」プルルンが絶叫する。
「助平太殿!いくらなんでも無謀だ!」カゲリも顔色を変える。
「テメェ、本当に死ぬぞ!」辰五郎が叫ぶが、もはや助平太の耳には届いていない。
力士道山の巨体が助平太を壁に押し付け、お銀の鞭がその体に赤い筋を幾重にも描く!しかし…
「ぐふぅっ!…おお…おおおおっ!こ、この全身を包み込むような圧迫感!そして、肌を灼くような鞭の痛み!実に…実に…たまらない快感でござる!もっと…もっと強く!拙者のこの『美の器』は、まだまだこんなものでは満たされませぬぞ!」
助平太は、ボロボロになりながらも、その瞳はさらに怪しい光を湛え、なぜか恍惚とした表情で喘いでいる!
「な…なんだ、この男は…!?我々の渾身の攻撃を受けて、喜んでいるだと…!?」
「こいつ…まさか…本物の…『ドM』…!?」
力士道山とお銀は、助平太の常軌を逸した反応に、さすがの彼らもドン引きし、攻撃の手が一瞬緩んだ。
その隙を、仲間たちが見逃すはずはなかった!
「今だ!助平太の旦那から離れろ、この変態ども!」
辰五郎が、力士道山の脇腹に渾身の蹴りを叩き込む!カゲリは、お銀の鞭の軌道を見切り、その手首に関節技を仕掛けようとする!
「おのれ、小賢しい!」
体勢を立て直した力士道山とお銀は、今度は仲間たちに攻撃の矛先を向けた!
「まずはそこの生意気な小娘から、わたくしの『愛の調教』を施してあげますわ!」お銀がカゲリに狙いを定める。
「その前に、その火消し帽子の威勢のいい若造を、我が『筋肉団子』にしてくれよう!」力士道山が辰五郎に迫る。
戦いの舞台は、市場から大通りへと雪崩れ込み、折しも開催されていた「博多どんたく祭り」(この時代にはまだ存在しないが、物語の都合上ということで)の華やかなパレードの真っ只中へと突入!色とりどりの山車、しゃもじを打ち鳴らしながら踊る人々、そして威勢のいい祭り囃子!その全てが、変態たちの死闘(?)のBGMと化す!
「おお!この絢爛豪華なる山車!そして、あの踊り子さんたちの、なんと艶やかなることか!特に、あの腰のくねらせ方!あの流し目!この助平太、今、猛烈に『祭りの輪』に加わりたくなってまいりましたぞ!」
助平太は、戦いの最中にも関わらず、どんたくの踊り子たちの「美」に新たな興奮を覚え、その輪に加わって奇妙な踊りを披露し始める!その変態的な踊りは、なぜか祭り囃子のリズムと奇跡的に融合し、周囲の踊り子たちや見物人たちを困惑させつつも、ある種の異様な盛り上がりを見せる!
「な、なんなのよ、この変態は!祭りにまで溶け込んでるわ!」お銀が鞭を振り回しながら叫ぶ。
「フン!いかなる状況であろうとも、我が『筋肉美学』は揺るがぬ!祭りであろうと何であろうと、醜き者は排除するのみ!」力士道山は、祭りの山車をなぎ倒しながら暴れまわる!
プルルンは、祭りの人混みに紛れ、力士道山の化粧まわしにこっそり擬態し、その動きを内側から妨害する!
「この筋肉ダルマ!アタイの擬態地獄で身動きできなくしてやるんだゾ!」
「ぐぬぬ…!ま、廻しが…廻しが勝手に締まる…!?」
カゲリは、祭りの山車の上や屋根の上を軽やかに飛び移りながら、お銀のトリッキーな鞭捌きを翻弄する。
「お主の動き、派手だが隙だらけだぞ!」
辰五郎は、力士道山と真っ向からぶつかり合い、江戸っ子の根性で一歩も引かない!
「てめえみてえな筋肉バカに、江戸の火消し魂が負けるかよ!」
祭りのしゃもじを両手に持ち、それを武器に力士道山の巨体に連続打撃を叩き込む!
助平太の常軌を逸した変態性と、仲間たちの予想外の奮闘、そして祭りの熱気が入り混じり、力士道山とお銀の自信に満ちた「美学」は、徐々に揺らぎ始めていた。
「こ、こんな…こんな変態に、我々の美学が…通じないというのか…!?」
「この男の変態は…深すぎる…!我々の理解を…超越している…!」
ついに、力士道山は辰五郎のしゃもじ乱打とプルルンの内部からの締め付けに耐えきれず、巨体を揺らして膝をついた。お銀もまた、カゲリの素早い動きに翻弄され、助平太の「もっとこう!その鞭のしなりは、愛する男への焦らしプレイのように!」などという訳の分からないアドバイスに精神を蝕まれ、ついに鞭を取り落としてしまった。
「…ま、参った…参りましたぞ…桃色助平太殿…貴殿のその『変態道』、そして仲間たちとの絆…我々の完敗でござる…」
力士道山は、ぜえぜえと息を切らしながら、初めて弱々しい声で敗北を認めた。
「…こんな…こんな屈辱は初めてよ…でも…なんだか…少し…気持ちよかったかもしれない…なんて…思ってないんだからねっ!」
お銀は、顔を真っ赤にしながら、ツンデレのような捨て台詞を残した。
二人は、助平太に深々と頭を下げると、うわ言のように呟いた。
「竜宮城…乙姫様の…秘宝…それは…潮風の歌に乗って…現れる…蜃気楼の島に…」
そう言い残すと、力士道山とお銀は、祭りの喧騒の中に、よろよろと消えていった。その背中は、どこか清々しさすら感じられた(助平太の目にはそう見えた)。
「ふぅ…またもや、拙者の『愛』が、強敵の心をも溶かしてしまったようでござるな…。しかし、あの二人の『敗北のお色気』もまた、格別でござった…」
助平太は、満足げに鼻血を拭った。
戦いの後、一行は、祭りの喧騒から離れた波止場で、一人の年老いた漁師と出会った。漁師は、助平太たちが口にした「蜃気楼の島」という言葉に反応し、古い言い伝えを語り始めた。
「…蜃気楼の島、人呼んで『月見ずの島』とも言う。それは、年に一度、満月の夜にだけ、沖合にその姿を現すという幻の島じゃ。そして、その島には、竜宮城の乙姫様が残したという秘宝が眠っていると…じゃが、そこへ行くには、特別な『星詠みの船頭』の助けが必要じゃろうな…」
「蜃気楼の島!そして星詠みの船頭!おお!それはまた、ロマンティックで、そしてエロティックな響き!この助平太、その幻の島で、乙姫様の『水着姿』を拝見するのが、今から楽しみでござるぞ!」
新たな手がかりを得た助平太一行。しかし、玉藻の前が、四天王の敗北という衝撃的な報告を受け、ついに自ら重い腰を上げようとしていることを、彼らはまだ知らない。次なる目的地、「月見ずの島」を目指す彼らの前途には、さらなる波乱と、そしてもちろん、新たな「美」との出会いが待ち受けているのであった!




