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44 学園祭当日 1日目 2

 私は水筒の麦茶を軽く飲み、特に何もすることがなかったので楓ちゃんと無駄話をして時間をつぶした。


 聞いた話だが、ショウは後夜祭(今日の祭後に行われる、生徒だけのお祭りのようなもの)で何かを発表するようだ。ひとりで出場するとのことで、私は告白だったらいいな、と何となく思っていた。


 実際何をされるのかは全く言及されていない。そもそも、後夜祭に出るというのも、私に言ってきたのではなく、太田君経由で伝えられていたことだ。基本的にショウはわたしにはだいたい隠し事をしていない。私は、なんとなく楽しみにしておくか、あとで聞いてみよう、位の気持ちでいた。


 私はもう1度お茶を飲み、7組のコウ・ひかりの場所へと向っていった。少し探したが、ショウはどこにいるかわからなかったので、申し訳ないが置いていくことにした。

 

 私は、実行委員会の集まりがある10時まで最近はまっている漫画について話し合った。一回ショウが入ってきたが、漫画をあまり読まない彼は話についていくことができなかったようで去って行っていた。


 時計を見ると9時52分だ。私は、じゃあね、と言って去り、金券販売・整理を行う教室へと向かい金券を販売した。

 

 気づいたら11時半。あっという間に金券は終わった。私はその教室を去り、ひとりで教室へ向かっていった。特に何もすることがなかったので、私はスタッフルームに入った。


 ショウはそこで椅子に座りながら考え事をしているようだった。目は明けているようで、私が入ってきたことには驚いていないようだった。


 「ショウが未成年の主張で後夜祭出るって聞いたよ! 何やるの?」


 私は答えの見当をつけた状態でショウに聞いてみた。


 「それは、まあ、特に何でもないよ」


 ショウは誤魔化していた。何となく想像がついている私は、特にそれ以上の追及はしなかった。


 思い返すと、ショウに元アイドルだということがバレたきっかけは、ラストラベンダーというアニメが原因だった。あのアニメがなければ、私がバレていたことはまずなかっただろう。私は得も言われぬ感覚に襲われた。


 ショウは私が原因で吹奏楽部に入ったと言う人がいる。”原因で”なのは間違いないだろうが、軽音部に入ろうと思っていると彼が伝えたのは、私が中学校時代軽音部だったと話す前だった。


 彼と初めて出会ったとき、彼は自分の右の席に座っていた。何となく真面目そうだという第一印象は覚えているが、(申し訳ないが)それ以上の印象はなかった。


 わたしはお茶を飲んで、弁当をショウと一緒に食べた。


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