35 学園祭当日 1日目 4
このボウリングには、1つ斬新なルールがある。それは、「ピンをすべて倒してはいけない」というものだ。ピンが15本置かれているのだが、その中の14本だけを狙って倒すゲームらしい。
14本ちょうど倒すと豪華景品(カップ麺)があるらしいと聞いている。ショウは、最初に挑戦していたが、12本しか倒せていなかった。私も、11本となってしまい、ちょうど14本というのは無理なようだった。
チャンスは3回。1回入るのに50円が必要な仕組みになっているため、本気でやらないと損する(といっても、参加賞として飴がもらえるが)ようになっている。
ショウは2回目のチャレンジで、13本を倒すことができたが。私はさっきと同じで11本。14本を狙って倒すのはやっぱり難しい。後ろにも客がいるが、14本ちょうどというのはやっぱり困難なようだった。
3回やってみたが、結局ふたりとも14本ちょうどは無理だった。1つ前の人たちもできなかったようで、結局参加賞の飴を3つもらって終了という結果になった。
「14本って難しいよね、普通のボウリングで、1回だけ投げて9本ちょうど倒す、っていうのも難しい気がするし」
ショウはこんなのむりだろと、成功者は出るのだろうか、と愚痴をはいていた。私たちは教室へと戻っていった。
特にすることもなかったので、私たちはふたりでFotFをやって時間をつぶすことにした。
ゲームをやっているとあっという間に時間が流れる。ショウがスマートフォンの時計はもう9時55分を指していた事に気が付いた。私たちはは携帯をしまって、9時シフトの人と入れ替わった。
1回の仕事は1時間。ほかに4人いて、ふたりずつペアになってお客さんを案内する。私たちは協力してやっていくことにした。
お客さんは一定の割合で並んでいる。多くもないが、少なすぎもしない。企画の都合上、一度に案内できるのは1グループだけだ。私たちは最初のグループを案内した。
まず最初に、来てくれた人に企画のルールの説明を行う。
「順番に、4問のクイズを解いてもらいます。正解できたかどうかで、猫の状態が変わっていきます。猫をマッチョの状態までいいコンディションに持っていってください!」
ショウは最低限必要な説明を終え、お客さんを教室内の通路へと案内していった。小学校6年生くらいの女の子2人だ。親は外で待っているらしい。
「まずは1問目です。簡単な問題と難しい問題、どっちがいいですか?」
2人は、話し合った結果、難しいほうを選ぶことにしたようだ。年齢ごとに出すべき問題が決まっている。ショウは小学校高学年向けの問題が入った机の中から難しめの問題を1問とり出した。




