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32 学園祭1日目 1

 金曜日の準備も終え、学園祭1日目。


 いつも通り、私はショウと2人で学校へと向かっていた。


 学園祭については、予定通り、2人で一緒に回ることになった。シュレディンガーの猫のシフト(時間帯)も1回を除いて一緒になるように太田が仕組んだ(私たちが一緒に動けるように仕組んでくれた)ので、ほぼ完全に行動できる時間帯が一致している、という状況だ。


 明日の途中1時間だけ、実行委員の仕事の関係で抜けてしまうことになってしまうのはもう話てある。太田はそこにショウだけのシフトが入るように組んでくれているので、一緒に行動できない時間は2人とも仕事がある、という状況になっている。


 私は今日のバンドの披露を楽しみにしていた。想像すると思わずテンションが上がってしまう。


 いつも通りのペースで歩いていると、7時45分に学校に着いた。太田と山村はまだ来ていないようだ。私たちは、教室にあるスタッフルームのような場所に荷物を置いて、軽音部の活動が行われる音楽室へと向かっていった。


 ひかりとコウはまだ来ていなかった。私は楽器を荷物室から取り出して、チューニングを行った。


  「今日、練習できると思う? ラストに1回、パートでやってみなきゃって思ってるんだけど」

 

 ショウは質問する。私は答えた。


 「ひかりたちがいつ来るかによるけど、たぶんできるんじゃない? 8時半にホームルームだから、それまでに2曲練習するとしても、15分もかからないでしょ?」


 今は8時前。先輩方は隣の音楽室で練習を行っている。


 「おはよ」


 噂をすると人がくるとはよく言ったもので、私が言い終えた直後に2人はやってきた。時計で正確な時刻を把握すると7時53分。ふたりともチューニングは終わっている。コウはギターのチューニングを3分弱で済ませて、早速練習の流れに入っていった。


 基本的に歌うのは私だが、1曲目の「荒野の朝(1980~90年代風のメロディーの曲)」のラスサビ(「独り影がゆく~海はまだ彼方 ()の照り付ける 荒野の朝を」の部分)に、観客のみなさんも一緒にどうぞ!という部分がある。そこだけは、他のバンドメンバーの3人も歌うことになっている。


 荒野の朝自体、そこまでメロディーやコード進行が複雑ということもなく割と素直な歌だ。


 2曲目はバンドオリジナルの曲、「始まりの街」、私が作詞した曲だ。サビ前のCメロにヘリアンサスガールズの1stシングル主題歌「ナツアオソラ」のBメロのメロディを流用している。


 「作曲者的には問題はないって、歌詞を丸ごと使わなければ、メロディーは有限だから、1曲をまるまるとかじゃなかったら、ぜんぜん使っていいって言ってたよ。特に元メンバーだからってこともあるかもしれないけど、一応許可はとってるから大丈夫」


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