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愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


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23/28

愛娘の母が至近に転移してきてその顔を見て前世の記憶を取り戻しました

 俺はその後応接に案内されて、サマーパーティーが始まる夕方までそこで待機していたのだ。

 その間、帝国から強引に送られて来た書類を決裁していた。


 そして、サマーパーティーが始まる直前に書類運びをしているヒューゲルがいるのに気付いたのだ。


「ヒューゲル。アミのエスコートをできるようになったのだな」

 俺が聞くと

「申し訳ありません、陛下。アマーリア様にはお会いすることも出来ませんでした」

「何だと!」

 俺はむっとしてヒューゲルを睨み付けた。

 野暮ったい服装、見目もどこにでもいる田舎貴族の風貌。

 真面目そうでも、知的そうでもない典型的な三流貴族の子息だ。

 ヒューゲルはどこからどう見てももてそうにもない帝国の田舎貴族だった。

 アミには似つかわしくはないだろう。


 こんな奴に任したのが間違いだった。

 こうなれば俺が直に出向くしかないだろう。

 そろそろパーティーの始まる時間だ。

 俺はアミの所に転移することにした。



 ガシャーーーーン

 でも、俺はいきなり障壁ではばまれたのだ。

 凄まじい衝撃だった。

 頭がクラクラする。

 その目の前にアミがいた。


「アミ! 酷いじゃないか!」

 俺は涙目になって苦情を言った。

 愛しの愛娘に拒否された気分だ。


「レオさん。どうしたんですか? 帝国に帰ったんじゃなかったんですか?」

「ふんっ、今日はアミのデビュタントだと聞いてな。居ても立っても居られなかったんのだ」

 俺はそこは父親の威厳を出してなんとか笑った。


「あなた、私達の邪魔をしないで」

「どこの遊び人ですの?」

「退いてくださらない?」

 後からゴミ共が何か叫んでいるが、そんなのは無視だ。

 でも、よく見るとアミの衣装は俺が望んだ衣装ではなかった。

 俺の銀の髪をイメージした銀のドレスに帝国の薔薇を刺繍した衣装を贈ったのに!

 

「おい、アミ、俺が贈った衣装を何で着ていないんだ!」

「あんな高価なの着れないわよ」

「何言っているんだ。お前の着ているその衣装は同じ重さの金よりも高いと言われている絹ではないか。その衣装と贈った衣装はそんなに値段が変わらないはずだぞ」

「ええええ! 絹ってそんなに高いの?」

 アミは知らなかったみたいだ。まあ、確かにちょっと見は判らない。

 でも、俺が見れば判るのだ。


「いや、まあ、そうだな。このような辺境のノルトハイム王国なら高いかもしれないが、帝国ならそうでもないぞ。それよりもその汚らしいハスの模様は何だ。つけるなら帝国のバラの模様をつけろ」

 横にいる小僧の差し金か。ドレスの色は小僧の瞳の青色だし、金の刺繍でこの国の王家の文様のハスが書かれていた。小僧は俺に勝ち誇ったかのように笑ってくれていた。


「ではここで特別ゲストにご登壇頂きましょう。リーベンベルグ帝国皇帝レオポルト陛下です」

 それどころではないわ! この男許さん!

 俺が切れている時だ。


「陛下、何をしていらっしゃるんですか? 挨拶の時間ですよ」

 来なくて良いのに、俺をヒューゲルが呼びに来た。

 俺が睨み付けると

「ヒィィィィ」

 と恐れて半歩下がってくれた。


「えっ」

「陛下って?」

 後のゴキブリ娘達が驚いて騒ぎ立ててきた。

 うん、そうだった。大事な事があった。

 アミにもはっきりと事実を伝えねば!


「挨拶なんざ、大使にさせておけば良いだろう。俺はそう命じたはずだ」

 俺は壇上にいる大使に合図を送った。


「えっ、私ですか?」

 帝国の大使が素っ頓狂な声を上げていたが、元々やれと言ってあるのに、何をしている?


「これだ」

 俺は胸から白い巻物を取り出すと大使の前に転移させた。

 大使の奴は紙と俺を交互に見比べていたが、俺が顎で合図すると仕方なしに読み出した。


「ではリーベンベルグ帝国大使の私が代読させて頂きます」

 周りを見ても未だにクリスの気配はない。

 それなら俺が読んでも良かったか?

 俺は少し後悔した。


「親愛なる学園生の諸君。私は帝国皇帝レオポルトだ。知っているものも多いだろうが私もこの学園の卒業生だ。学生時代は仲間と本当に勉学に遊びに楽しませてもらった事は今は私の大切な想い出だ」

 よし、ここからだ!


「そして、今、その学園に我が娘がお世話になっている。仲間として受け入れてもらっていることをとても嬉しく思う。その娘を紹介しよう。我が娘アマーリアだ」

「えっ」

 その瞬間打ち合わせ通りスポットライトが愛しのアミに当たった。

「ええええ!」

「アミって帝国の王女様だったの」

「嘘!」 

 周りの者は小僧以外は驚愕していた。


 完璧だ! 

 アミにも伝わったと思う。

 ここから俺がアミに直に説明すれば良いだろう。

 俺がアミに言おうと一歩前に出ようとした時だ。


「ギャーーーー」

 いきなり大使の悲鳴が聞こえた。振り向くと天空から雷撃を受けていた。

 くそ、やはり来たか、俺がそう思った時だ。

 俺目がけて雷撃が飛んできた。

 それを障壁で防ぐ。


「おのれ、レオ、余計な事を!」

 しかし、今度はそこにクリスが転移してきたのだ。


 そのまま俺を蹴飛ばそうとしてくれた。俺は手で防いだ。


「良いじゃ無いか、クリス。いつまでも黙っている訳にはいかないからな」

 俺が余裕で言うと、

「えっ、じゃあ、レオさんが私の本当のお父様なの?」

 アミが目を見開いて固まっていた。


「そうだ」

 俺が大きく頷いた。

「違うわ」

 横で必死にクリスが否定しているがもう遅いんだよ!

 俺はほくそ笑んだのだ。


「おのれ、レオ!」

 怒り狂ったクリスが俺を蹴ってきた。

「ちょっと、クリス」

 俺はそれを躱しつつ逃げ出した。


「レオ、許さないわ」

「ギャーーーー」

 至近からの雷撃は流石に躱せなかった。

 慌てて転移する。


「おのれ、逃がすか」

 転移してクリスが追いかけてきた。

 俺は必死に逃げた。


俺はなんとかクリスから逃げ切った。

一応、アミにはちゃんと事実は伝わったと思う。

まあ、今日のミッションは成功したと言って良いだろう。

俺は少し油断していたのだ。


その瞬間だ。

俺の目の前にクリスが転移してきたのだ。


俺はその顔を至近で見て気付いたのだ。

「稲!」

俺は目を見開いた。


「遅いわよ!」

「ギャーーーー!」

次の瞬間俺はクリスから雷撃されて気を失っていた。


すみません。

完結詐欺でした。

絶対に明朝こそは完結します……

予定です……


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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