養殖天然の女の子は色んな意味で可愛いと思うんだ。
「イケメン嫌いのゲム女がおくる~鬼畜ゲーム攻略~」をここまでお読み下さって、本当にありがとうございます。ホントに。マジで。嬉しいです。
ブクマがなんと50を越え、60を通り越して、70に行きそうです。ブクマして下さった方、作者は涙で前が見えません。
もう、テッシュは使い過ぎてトイレットペーパーで鼻水をかんでいます。鼻が痛いです。
まだまだ、稚拙で至らない点も数多くあるとは思いますが、そこはビシッと言って下さると嬉しいです。放っておくと調子に乗ってカビとキノコ生えます。
何卒、これからもよろしくお願いします。
この小説が多くの読者様を笑顔にすることを願って、小説を書いていく所存です。
また、感想を死ぬ程待ってます。読者様の声が聞きたいです。打つのめんどくさいとは思いますが、気軽に送ってくれると有難いです。
もう、一言でも大丈夫です!その送るという行為が既に嬉しいので。
「「「キャーーー、ジュイデン様〜!!」」」
ナヨっと先輩と入れ替わるように入ってきたその人。
まず、目に入るのは、その服。ヨーロッパ風の人々の中でその人は、チャイナだった。
わかりやすく言うと、チャイナ服の男バージョンのような服装だった。深い蒼の生地に銀の刺繍、なんと虎柄。派手過ぎる。ちなみに、萌え袖。……イケメンの萌え袖とか、殺意しか燃えないわー。
髪は深い青緑色。髪の毛は一部を除き、かなり短くカット。その切れ長の瞳を露にしている。
その鋭い目は、空の青と、海の青を混ぜたような不思議な色。
もう、当たり前のようにイケメンである。
そして、その無表情には見覚えがある。
【ジュイデン・クルーニー】
『キミだけを救う』の攻略キャラ。
無口、無表情の絵に描いたような寡黙キャラ。チャイナック王国からの留学生。天然、ものすっごい天然。とにかく天然。
ちなみにあだ名は、『天然記念物』である。
「あの方は……先輩?」
「そだよ、ものすっごい強い」
「……?知り合いですか?」
「いや、知ってるだけで、知り合いじゃないから。断じて、本当に」
あんなイケメンと私を知り合いにしないで欲しい。……しかし、悲しいかなこれから知り合いになんなきゃいけないんだよなぁ。
サンカブと向かい合った天然記念物は、長い袖から針を出した。それも普通の針じゃない、裁縫用の針あるじゃん?あれを太くして、さらに鋭くなった感じ。
それを、指の間に挟んで持ってる。
……あー、あれ懐かしー。私もよくペンとかでやったなぁ〜。
ドヤ顔で決めポーズとか取っちゃったりして、……あとで冷静になってものすっごい恥ずかしかしかった。今は思い出したくもない、古き思い出。
「……薫風よ鋭い刃と為し、我の剣に宿らん……風魔法__風刃列覇」
___シュッ
天然記念物の長い一房髪がその声と共に広がる。さながら飛ぶ蝶の羽のように。
舞い踊るかの如く投げられたビックサイズの針。
目を向けた時はもう既に、1本と撃ち漏らすことなく、標本みたいに、サンカブの足を地面に縫い止めていた。
「うぉう、ダーツとかやらせたらひと稼ぎ出来そ!」
「風魔法を使って、上手く鋭さと速さを上げてるね。去年よりも魔法の使い方が上達してる、先生嬉しい。教えた事ないけど」
そして天然記念物は腰に指していた刀で、動けないサンカブの弱点をブッスリ刺した。
もちろん、サンカブは断末魔を上げて死んだ。
「うわぁっ!!」と湧き上がる歓声。王子様の時とは違って、女性陣の声がデカい、高い。耳割れる。
……これだからイケメンは嫌いなんだよ。いつもは、お淑やかで優しい女の子達が肉食女子よろしく、人がかわるんだもん。
……あー、ヤダヤダ。嫌なこと思い出しちゃう!
「クリスティーナ君、もうすぐ君の番だから下で待機していなさい」
「わかりましたわ」
その歓声のせいで私はティナちゃんが席を外した事に気が付かなかった。その代わりに天然記念物が隣に座ったことも。
「あっ、次悪魔の番じゃん」
天然記念物が私の独り言を聞いたことも、それを信じてしまったことも。もちろん私は気が付かなかった。
……後々、その一言がゲーム進行の大きな妨げとなることも知らずに。
私は呑気に悪魔の試験を見ていた。
会場はざわめいている。隣からも『ザワザワ』と聞こえる。そんな中、悪魔は出てきた。
「で、なんでフード被ってんだ?」
「ザワザワ……多分、髪の色のせい」
ん?誰?どっかで聞いたことある声。それも結構最近、先ほど?
「……もしかして、会場でずっとザワザワ言ってたの貴方ですか?!」
「……わざわざ覚えてた?」
……狙った?これ、狙ったの?!『ザワザワ』と、『わざわざ』もしかして受け狙ってた?!
ど、どう反応してあげればいいんだ?!ぶっちゃけそんなに上手く無いぞ!!
「……アンタは、キーラ・グレイアム。平民の子」
「えっ?あっ、はい。キーラ・グレイアム、チョーゼツ美しい、絶世の美女だけど何ですか?」
あっ、やべ。なんか、いろいろテンパってら変な事まで喋ってしまった。……事実だけど!
「……美女、確か可憐」
でしょう、でしょう。カワイイでしょう。イケメンのクセに見る目あるじゃないか!そこだけは褒めてやってもいいぞ!
「……って!イケメン?!……貴方!天然記念物じゃん!」
「……?如何にも?」
『ザワザワ』のインパクトデカすぎて気がつくの遅れたわ。そういや、この人との出会いイベントここだったわ。忘れてたわけじゃないけど、記憶に無かったわ。
たしか……主人公ちゃんがものすっごい緊張してたから、心配して声を掛けてくれたんだよね確か。んで、ムカつく事にイケメンオーラで主人公の緊張を和らげてあげる。ウン。
……んじゃ、私、緊張してなきゃダメじゃんっ!!
「……あの、私緊張してます!」
「……??そうは見えない」
……ですよねぇー。イケメンとは兎に角反対意見でいたい私ですが、今回だけは私もそう思います。
さすがに無理があると思います。はい。
『ジィー』という視線に耐え切れなくなり、目を逸らした。
「あっ、はじまってる」
天然記念物、独り言。
「……ノリで『如何にも』って言ってしまった……天然記念物とはいったい何者だ?」
……まあまあ、ノリの良いヤツだった。




