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竜のマニ  作者: ぼんにゃん
2章
32/32

手紙

三十一、手紙




 皇帝からの手紙にはダークキャンドルの会を壊滅させたことなど、治安の維持に貢献したマニに領地を与えるので、1か月後に都に来るようにと書いてあった。

他に北の森の神殿の貢献を代表して湖の魔女も表彰するので来てほしいとのことと、ココアも連れてくるように書いてあった。


「師匠、すごいことになりました!」

「さすが皇帝軍は情報網がしっかりしていますね」


それから神殿に戻り、どうするか話し合った。

手紙には大きな戦いの後、無法地帯だった土地の一部を領地として与えると書いてあった。

そこは現在復興中の北の森の近くの町と周辺の農村部だった。


「この話を受けた方がいいと思います。マニ君の正体は広まってしまいましたから、皇帝の国の一部の領主ともなれば、襲ってくる輩も数が限られますよ」

「つまり狙って来る人達が少数精鋭になるのね!」

「それって……少しはいいことなのかな?」

「マニ君は今も北の森周辺の治安を守って戦っているじゃないですか。後は貴族のマナー的なものや政治的なものを学べば大丈夫です。」

「師匠、それは大変ですよね……」


とりあえず、そろそろ西方に魔法道具の共同開発に出かたいというサンサに代わり、キャスが北の森代表として表彰を受けるということは決まった。

ダークキャンドルとの戦い以降、サンサやキャスが不在でも安定して防衛できるように訓練が行われていた。

神殿内に回復魔法が広まったこともあり、耐久力は増していた。

回復魔法は難しく、他の魔法との分野が違うので適正のある魔術師の中から専門のヒーラーたちを育成していた。


マニは一晩考えた。

そして領地をもらって。この町と住んでいる人たちのために頑張りたいと思い、話を受けることにした。


出発までまずは謁見を乗り切るためのマナー研修が始まった。

町の服屋で大急ぎでマニとココアの礼服を仕立ててもらった。

後は領地の運営や貴族のしきたりについては誰に頼るかが問題だった。

今まで独立を貫いていた神殿は繋がりのある貴族はいなかった。

強いて言うなら部下が神殿の信者であるシアンくらいなので、都から戻ったら頼んでみようという話になった。


都までは距離があるため魔法で飛んでいくことになった。

師匠とココアの飛行速度はかなり早かった。

マニは必死に飛んで置いていかれないように頑張った。

途中の町で一泊してようやく都にたどり着いた。


都は町より広くてたくさんの人がいた。

めずらしい光景に気を取られながらも、三人は城を目指した。


門番に手紙を見せると、城の中に案内された。

城はダークキャンドルの会がたむろしていたものより、大きくてきれいだった。


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