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竜のマニ  作者: ぼんにゃん
一章
3/52

悲しみ

三、悲しみ





 ようやく遠くまで逃げて、二人の男を振り切ったマニは岩陰に隠れて丸まった。

血が出ている傷をなめていたら、日が落ち、だんだんと暗くなりそのうち夜になった。

あのふたりの話によるともう竜は誰もいなくなってしまったのだろうか。

親や親戚も。

二度と会えないままなのかなと悲しくなってマニは涙を流した。

しばらくして夜空を見上げると星が無数に輝いていることに気づいた。

そんな星々を無心にただ眺めていると急に考えがひらめいた。

ここはまた自分を狙ってくるかもしれないし、移動して仲間を探してみよう。

もしかしたら、遠い所にみんなが隠れているのかもしれない。

マニの心の中に一筋の希望の光が差した。




次の日、以前冒険気分で遠くまで行ったときに見つけた水場まで行ってみることにした。

朝から休み休み飛んで、昼すぎには水場にたどり着いた。

水を飲もうと池を除くと片方しか角が無い自分の姿が映っていて、ショックを受けたが、水を飲み、果物をもいで食べて元気を出した。

以前、親が姿を変えていたのを思い出し、マニも人へ姿を変えることを思いついた。

竜がいるのが見つかったら、またどんな目にあわされるかわからない。

親との練習を思い出したマニは久しぶりだったが、無事に変身することができた。

湖には鱗と同じ黒の髪で竜の時と変わらず赤い色の目をした少年が映っていた。


「やったー!」


次は大きな葉を集め、寝床を作って休むことにしました。

葉っぱの山の中に潜りこむといつの間にか眠っていた。


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