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episode13. ユノアリスとは(2)

初めて小説を書くので文のつながりが変だったり誤字があります。先に謝ります。ごめんなさいm(._.)m


「……なんで?」


(まぁ、どうでもいいか〜)


考えても思い出せない、それに頭が回らない

考える力が出ないのだった。




その時______


「忠告を聞かずに入ったな?」


楽しそうで、人を小馬鹿にしたような声が聞こえた。


「だれ?どこ〜?」


「気にするな、それよりも先人の忠告はしかときくものだぞ」


「忠告…?あ、看板読めってやつ?

字が下手すぎて読めなかったんだよねぇ〜」


ケットはそのまま温泉に浸かりながらのんびりと答えた。


「下手とは失礼な

私は君ら下界の言葉が苦手なだけだ!元は…」


「あ、書いたのお前なんだ、

本人目の前にして下手とか言ってごめんな〜」


ケットは温泉に浸かりながら溶けそうな勢いでのんびりしていたが、急に視界が揺れた


「こら、ちゃんと話を聞きなさい」


ガバッ

服の首根っこを掴まれ、

いつの間にか温泉から引き上げられていた。


「うわっ!?」

「なに!?乱暴すぎない!?」


「君が話を聞かないからだよ」


その人物は軽々とケットを掴んでいた。


目の前には、

先ほどの“双子”ではなく、

一人の人物だけが立っていた。


長いプラチナブロンドのウルフ髪。

背中まで伸びた髪は毛先だけが跳ね、

湯気に溶けるように揺れている。


閉じられた瞳。

なのに笑っているのがわかる口元


そしてどこか人ではない気配。




「改めまして」


その人物は、ケットを地に下ろし

片手を広げて大袈裟に礼をした。


「ユノアリスへようこそ。

歓迎しよう、はぐれキツネクン」


「双子以外にも人いたんだ」


「はははっ!

この地には私1人だろう」


けらけらと笑う。


「え?!いや絶対双子いたって!」


「えぇー?亡霊でも見たのかい?」


温泉から引き上げた人物はずっと笑っていた。

この掛け合いを楽しみ、おかしな事を言っているかのように、ケラケラと笑いながら。


「ははははっ、はー面白い。

やっぱり揶揄うのは楽しいねぇ」


「揶揄ってたの!?」


「君が見た双子とはこの子たちかな?」


そういう時、湯気の奥から先ほどの双子だと思っていた人物がたくさんいた。


「……え?双子じゃなくて、何人兄弟いるの…?」


「ぶはっ」


急に吹き出して爆笑し始めた。


「いや、そこに行き着くんだ!

はっーーー、バカだ、この子はバカの子だ」


「うわ!ひっでぇ!!」


「これは幻、幻影魔法だよ」


ケットが素直に驚くと、

その人物は楽しそうに肩を揺らした。




「そして私はこの温泉の国、ユノアリスの管理をしている者だよ」


「管理?王様ってこと?」


「少し違うかな、まぁ管理人ってとこだよ」


ケットは少し驚いた

王などではなく管理人なんだな、と


「今、なぜ王などではなく?と思ったろ?」


慌ててケットは口を塞いだが

顔に書いてあるぞと言われすぐにそれもやめた。


「ここは元々上の人が使う場所だったのさ

君たちで言う神様だね

空より高い天の方々の場所、それを管理、運用しているのが私だ」


「だけど、だいぶ前から使われないから君たちみたいな下界の種族に使わせているけどね」


「ふぇ、ここってすごい場所だったんだな!

使わせてくれてありがとう!」


そう話してくれたここの管理人は

あまりにも軽く言うケットに笑えばいいのか呆れればいいのかわからない顔をしていた。


「そーえば、お前名前は?」


ケットはずっと話していた相手の名前が気になった。


「まだ内緒」


「なんで!?」


「君たちって名前を軽く扱いすぎるからさ」


くすくすと笑う。

そしてすぐに無表情になり、


「私は君の名を知っているよ、逸れキツネの、ケット・“キクロス”クン」


「えっ、なんで知ってるの!?」


「私にわからないことなどないのだよ」


また笑顔に戻り、ふふーんと鼻を鳴らした。


(すごい、誰にも言ったことないのに、あの人から貰った名前知ってるんだ…

この人なんなんだろ?)


管理人をまじまじと見ていると開いていないはずの目と目が合った気がした。

ケットが思ってることはお見通しと言わんばかりの顔だが、

さっきみたいに、バカにしたような顔ではなく、何かを懐かしんでいるかの様な顔にも見えた。


「じゃ俺はお前をなんて呼べばいいんだ?」


「好きに呼びな」


「ん〜……」


ケットは少し考えてから、


「温泉の主!」


「雑!!」



そんなやり取りをした後ケットは

体を少し乾かし、脱いでいた服をしっかり着込み身支度をしていた。


「しかし……」


笑っていた声が、

ふっと止まる。


「忘却の湯に躊躇なく入るとはねぇ」


管理人、元いい温泉の主はしゃがみ込み、

自身の尻尾のブラッシング中のケットの顔を覗き込んだ。


「普通はもっと警戒するものだよ?」


「え?やっぱり俺忘却の湯にも入ってた?」


「あ、そこから記憶がないのか」


そういい温泉の主はケットの額に指を突きつけた。

そうして、何か唱えたと思ったら優しいく温かい光がケットの額に当たった。


「……あれ?」


「返してあげるよ、サービスだ」


そういい温泉の主はケットの頭をひと撫でし近くの岩に腰をかけた。


「あそこに入りすぎると廃人になってしまうよ

何か悩みがあると惹かれやすいんだ。」


気をつけなと続いた言葉に

ケットは悩みか…と少し考えに耽っていた。







先ほどよりも元気がなくなったケットを見て温泉の主は少しため息をついた。


「難儀な性格だねぇ」


小さく呟いた言葉はケットには届いていなかった。

お読みいただきありがとうございました!

次回作はちょこっとづつ書いていくので楽しみにしていただけると嬉しいです!

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