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チラシの裏  作者: あきの
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感想について

 ある作品について、自分の意見を公開する。その立場において、読者は作者よりも強い。

 作者は自分の作品を人質に取られているから、思うようにつぶやくのは難しい。たとえばその作品が小説だったら、読む読まないは読者の意思で決まる。どのように解釈するのも、読者の自由である(解釈の発信は別)。評価を下げる、読まない、という脅迫を使いうる読者の方が、作者より強い。作者はたくさんの人に知ってもらいたいし、読んでもらいたいし、評価されたいからね。


 しかし作者は作品の持ち主である。改変するのも消すのも作者の自由。そういう意味で作者は強い。しかしまあ、何を言っても何を思っても、公開した以上は『ちょっとあれな人』が読者になる可能性は確実に存在するので、リスクは飲まなきゃいけないのよね……。

 天秤にかけて、全公開にするか、限定公開にするか、非公開にするか。つまり、読者を選ばない、読者を限定する、読者はいらない、を選ぶ。

 ……。作品を作ることだけに注力したいものだが、作者はそれも考えなくゃならないわけか。商業作家になっても読者の声がツイッターで届くような時代。メールのみで編集さんが間に挟まったとしても、『ちょっとあれな人』は完全には取り除けないだろうし。


『ちょっとあれな人』を理由に作者が作品を削除したって、得する人はほぼいないのよ。『ちょっとあれな人』がその作者狙い撃ちで潰そうとしたなら、作者にも他のファンにとっても、通り魔に遭うレベルで迷惑、かつ、被害者(作者)にも第三者(健全な読者)にも非はない。


 というか、該当作品の作者でなかったら、その作者個人は他人にとって『ちょっとあれな人』かもしれないのがな……。対策は難しいね。コミュニケーションは双方向だから。



 作品の純粋なファンにとって、『ちょっとあれな人』は迷惑でしかない。作者本人が『ちょっとあれな人』だった場合も含む。

 でも自分では作れない、もしくは作らないっていうのは、『ちょっとあれな人』との付き合いを考えるリスクも負わなくていい立場ということ。作者が『ちょっとあれな人』だった、とつぶやく自由を持っている。感想を書いた、独り言でも公開した時点で、その人は『その発言の作者』になり、責任も発生するわけだが。


 無責任でいられるのは、読んで感想を抱くところまで。


 でも読者は『自分の感想を発信するのも自由』な感覚だろう。宣伝になるし、とかおためごかしを言うやつもいるが、大抵は文字通り、なんの悪意もない。むしろ善意。

「この作品はそういう意味じゃなかった……」と作者がエゴサして打ちのめされていたとしても、まあそれは読者の責任ではない。作者の技術の問題かもしれないし、文字だけで表現することの限界かもしれないし、作者が飲み込まなければならないデメリットかもしれない。



 ある作品に対して、読者は作者より遥かに自由である。でもそれは作品をどのように読むか、どういう感想を抱くか、というところまで。

 感想も含めて、何らかの発信をするならば、その発言の責任はついてまわる。匿名性の高いSNSでも調子に乗ってると訴訟される時代になってきたし。



 で。

 こういうふうに書くと、読者さんが気軽に感想を書きにくくなる、のはたしかなんだよね。これはだいじょうぶだろうかと熟考できる人はだいじょうぶですよ。

 ポジティブな方向の感動を伝えたい! って情熱も、99%だいじょうぶですよ。


 コンマ%(0.1)以下、「言葉のチョイスが残念すぎて(泣)」とか、作家のほうがちょっとアレとか、あるかもしれない。──『作者がアレ』は意外にあるかなぁ? でも作品が人質だから取り繕うと思うんだけど、どうだろう。


 そして1%以下、ほんとにごく一部、悪意のある人がいる。

「自分の評価は伸びないのにこいつは評価されてて妬ましい」「作者を潰したい」や「この作品を利用して自分が注目されたい」と考える人たち。

 自覚もない可能性はあるけど、この人たちはもう、通り魔レベルの不幸と思って、ミュート、ブロック、通報、無視、するしかない(かもしれない)。付き合える人は付き合ってあげているようだけど、普通の人の手には余る。専門家の手助けが必要な拗らせは、自分に余裕がないと潰されるから距離を取りましょう。



 作品を発表している作者が発表したのは作品だけで、作者本人ではない。作者いじりはよろしくない。本人が絡みOKと明言しているなら別だけど、当たり前だが誹謗中傷はNG。作品と作者は別なので。

 作者が読者へ返せるのは、作品を完結まで書き続けることだけじゃないかと思うけどね。


 作品は作者のものなので、作者がダメと言うなら二次創作などもNG。黙認については節度を守って。作品についての取り扱いは作者がルール、神だ。その作者がいなかったら世の中に存在しなかった作品なので。


 読者は作品について批判、非難の意見を発表する自由はある。ただし、批判、非難に対しての反発や否定は甘んじなければならない。発表した以上、責任も発生しているからだ。ケンカしてもいいけどまあ泥沼でしょうし。

 読者の権利だ! って言説は無理筋かな。何を感じるのも自由だけれど、作品や作者を腐す意見は作者の不利益になりうるから、意見を発するのに責任が伴うのだ。





 過日、二次創作作者さんにファンレター(称賛の感想)送りたいけど自分の感想のせいで辞められるとつらい、とリアルの知人と話した。そこから思った、私見でした。


 作者は黒歴史消去感覚で作品消すこともあるから、考えても(究極的には)ムダだと思うけどな。礼儀正しくしていれば、読者側はたいじょうぶでしょ。

 こういう言い回しはNG、とかは、コミュニケーションと同様、人によるからさ。相性でしかない。


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