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異端ノ魔剣士  作者: 如月 恭二
三・五章 滅亡ノ鐘
103/120

明けの鐘 壱

飯テロ回はどうしましょう(知らんな)


投下が遅くなったこと、深くお詫び申し上げますm(__)m

お許し下さい(某アニメ風に)!


*このセリフと本編は、一切関係が御座いません。

 「さて、そろそろ行くとするか」


 赤雷の声で、ミシェルは微睡みから覚醒した。もう半刻(はんこく)になるか。そう言うと、彼は刀を()いて立ち上がる。不調な様子はなく、堂々とした姿を取り戻しているようだ。

 それをみた彼女が慌てて静止にかかる。


 「ちょっと待ちなさい! そんな大怪我してるんだから、自重して。それでも前に出るなんて……あんた死ぬ気なの!?」


 「──はっ、馬鹿を言え。ここまで大事になったんだ、露見するのも時間の問題だろうが。それに、乱戦は俺の得手。最悪囲まれてもどうにかするさ」


 おそらくアルシュが居れば、彼も同じことをするだろう。戦闘不能ではないが、どちらにせよ負傷した身では不利になりかねない。何より、血を失い過ぎている。不安定な体調が元で、好機が窮地に変わらないとも言い切れないのだ。

 そんな彼女の心境を知ってか知らずか、赤雷は盛大に舌打ちをこぼした。


 「しっかし、秘剣を使って尚、ここまで手間取るとはな。初手で四人程度しか(・・・・・・)倒せんなど、我ながら反吐が出る」 


 「何よそれ……」


 どれだけ出鱈目なのよ、という感想をすんでのところで飲み込む。最早、背筋が凍る思いである。彼女の見立てでは、連中の手勢には手練れが多い。それを一息に四人倒せる程度では飽き足らず、更に多く倒せるはずだと息巻くことは異常でしかなかった。

 つまり、自然に考えるとするなら、彼の憤慨は虚勢とも取れる訳だ。


 しかし、その声音と表情からそれが真意であることが読み取れた。そうなると、背中に受けた傷が伏兵によるものだと思われる。或いは、不意を突かれたのだろう。

 三八人も斬ったらしいが、それを確認する手立てもない。消耗を考えれば、最後に彼が崩れ落ちたことにも納得がいく。彼の言っていることが事実だとすれば、全快の状態で五〇は倒せても不思議ではないはずだ。


 そう思わせるだけの技量を、ミシェルは目にしているのだから。

 何時もの態度とは違う言動は、心底悔やんでいる風でもある。先の言動では軽口を叩いていたが、彼にしてみれば納得いかない戦果らしい。


 (『剣士なんてのはつまらない生き物』ですって? そんな化け物がいるだなんて、冗談でしょ!?)


 およそ凡俗な暗殺者では及び得ない、卓越した剣の腕と、慢心を知らない向上心。そして、経験に裏打ちされた立ち回り。彼女は赤雷の真の強みを感じ取った。

 それでも尚、譲らない。彼が死ねば、アルシュが悲しむかも知れないのだ。


 「あたしも着いていく!」


 その言葉に面食らった様子の赤雷は、しかし何も言わずにミシェルに近寄る。叱責だろうかと、身構える彼女の肩に手が置かれた。少しばかり硬い肌は、木の幹を思わせる。だが、そこにある仄かな温もりが、無機質なものではないことを如実に物語っていた。


 「撹乱(かくらん)に二人も要らねえよ。本命が出張って来てどうすんだ、ええ? 俺の獲物は仕留めちまった。後は、親玉を残すだけと来た。参謀がいなけりゃ、憂いもねえのさ」


 「あんたみたいなのでも、身体は温かいのね」


 先生(アルシュ)みたいなことを言いやがる。そう言って、彼は闇に紛れる。


 「いいわ。今度こそ、あたしは自分の獲物を仕留めてみせる」


 覇気に満ちた独白が、(ろう)にぶつかり反響する。

 そこにいたのは、凌辱に怯える少女ではない。澄んだ双眸(そうぼう)を湛える、麗しの若き暗殺者であった。

よくこんなお話を4年近くも続けたもんだよ(汗)


はよ完結させなきゃ、読者に呆れられてしまう(血涙)



……読者が、待ってんだ。


俺は止まr──(自主規制)


*このコメントと本編の関連及び、関係は一切御座(ry

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