前へ目次 次へ PR 8/50 クラスメイトでもあるんだから 「知っていたのか?」 孝の家の前で立ち止まった私に孝が声を掛けた。 「何を? 私の家はここだもの」 そう言って玲は自分の家を指さした。向かいの家が玲の家だとは思ってもいなかった孝は表札に書かれた文字を見て令に向き直った。 「ただの隣人だ。それだけだ」 そう言って孝は自分の家に入って行った。 「クラスメイトでもあるんだからね!」 玲は孝の後ろ姿に向かって叫んだ。一瞬立ち止まったものの孝はそのまま玄関のドアを開けた。