前へ目次 次へ PR 14/50 これって運命じゃないかしら その朝、目を覚ました時に思い出した。不思議なことにあの時のことは今でも鮮明に覚えている。 『想い出箱』 私が小さい頃から大事な想い出の品を仕舞ってある箱。その蓋を開けて探す。 「あった!」 “あさいたかし”と刺繍が入ったハンカチ。あの時のハンカチ。洗濯してアイロンをかけてきれいに畳んである。 「あの人だったんだ。これって運命じゃないかしら! いや、待って。たまたま名字が同じだけなのかもしれない。確かめなきゃ」