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第六十一回

「と、いいますと、違う場合は?」

「これは余り大声では云えないのですが…」

「はい!」

 上山は身を乗り出した。

「ゆゆしき事態です。霊界と私達の人間界の間にひずみが生じ始めているその兆候だと思われます」

「…。歪みの兆候ですか?」

「はい、私達の霊動学では、これを霊動臨界に達すると表現しておるのですが…」

「ちょっと、むずかしいので、よく分からないんですが…」

「早い話、霊界と人間界の接触異変ですね」

「いやあ…、そう云われましても今一、分からないです」

「どう話せばいいんでしょうねえ…、弱ったな」

「どう聞けばいいんでしょう。…いやはや、弱りました」

「上山さんのお知り合いの方の霊が上山さんだけ白っぽく見えるとおっしゃっておられるのは、上山さんのゾーンだけが臨界に達しているため…と考えられるのですが…」

「私の周囲だけですか? 私だけが他の人と違うということは、ないと思うのですが…」

「いや、そうと断言しているのではありません。その方の霊がそういう理由で上山さんだけ白っぽく見える場合もある、と云っておるのです。飽くまでも仮定の話です」

「そうですよね、少し驚きました」

 上山は、ホッ! と胸を撫で下ろした。

「ただ、その二つのどちらが理由なのかを確かめる方法は、今の私達にありません。霊動学の研究が、そこまでは進んでいない、ということです」

「そうですか…。まあ、私としては、平林君の霊が見えるってことを教授に理解して戴けたので、まず安心なのですが…」

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