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第五十七回

『そうですか…。課長が呼ばれるまでもなく、僕のことは話さないと、話が前へ進まないんじゃないですか? 教授が僕の存在を信じるかどうかは別として、ですが…』

「ああ、まあな…。つくだ教授も一応は霊動学を専門分野とされているお方だ。そう無碍むげにも、されないと思うが…」

『そら、そうですよ。僕なりに霊波を教授へ送らせてもらいますし…』

滑川なめかわ教授に、したようにかい?」

『ええ、まあ…』

 二人(一人と一霊)が話していることなどまったく知らぬげで、部屋の少し離れた所にいる佃教授と三人の助手は、オレンジ色に点滅するランプと振れるVUメーターを見ながら、ああだ、こうだ…と、機械をにらんで夢中になっていた。

「で、それが済めば、どうするんだ?」

『…。役目を果たせば、僕は消えますよ。だって、いたって仕方ないじゃないですか、課長と話せないんだし、…』

「いや、それは私が教授に話をしてからにしてくれよ。教授が見えない君の話を信じたとすれば、これはもう、状況が変わるからねえ」

『そうでしょうか?』

「だって、そうだろうが。私の話を信じた教授は、恐らく君がここにいるのか? とたずねるだろう。そこで私は肯定して、機械が反応しているのは目に見えない君がいるからだ、と云う」

『すると教授は今、僕がこの部屋にいるのかね、とかれる訳ですね?』

「そうだ…。で、僕は君を指さして、ここにいます、と云う」

『なるほど…。そこで僕が何らかの霊動を起こせば、確実に教授は僕の存在を信じる、ってことですか』

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