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第五十三回

「ああ、そうでしたか。それはたぶん、機械が霊動を感知したときでしょ?」

「はい、そうです」

「その霊力を感知する物質を私達は幽霊のゴーストからゴーステンと名づけたのですが、ゴーステンは電力を流した時点で活性化することも実証済みなのです」

「それって、ノーベル賞ものの発見なんじゃないんですか?」

「ええ、恐らくは…。しかし、現在の人類の科学では、それを証明するすべがないのですよ」

「えっ? だって、そのナントカ…」

「ゴーステンですか?」

「ええ、そのゴーステンの活性化を実証されたんでしょ?」

「はい、それは、まあ…」

「だったら、その実証結果を発表されればいいんじゃないですか?」

「上山さんの素朴な疑問が分からんではないのですが、それは無理なのです」

「どうしてでしょう?」

「私達の実証理論は人間の科学的実証理論ではなく、宇宙的発想、すなわち宇宙理論としての実証法なのですよ」

「えっ? その辺りの云われる意味がよく分からないんですが?」

「ははは…。今の上山さん、いや、私達の知識を持たない上山さんと云った方がいいんでしょうが、…その上山さんに理解してもらえないのは残念なのですが…」

 つくだ教授は諦念ていねんしたような沈んだ表情で黙った。

「そのゴーステンとは、いったいどのような物質なんですか? 地球上に存在する物質なのでしょうか?」

「それをお答えする前に、助手達の様子をご覧になって下さい」

 佃教授は、白衣姿で数珠じゅずを首にかけ、椅子に座って机上の粘土のような物質をいじくりつつ一心に念力を送り続ける奇妙な助手達を指さした。

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