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三章 第六十八回

「で、効果は今日、明日と出てくるのか?」

『ええ、まあ…。僕の念じ方に間違いがなければ、たぶん一週間後には地球語が世界に普及しているはずです』

「そんなに早く?」

『全人類の発想が変化するように念じてますからね』

「世界の老若男女すべての発想変化だぜ。影響を与え過ぎじゃないか? また霊界との狭間はざままぎれ込むのは御免だぜ」

『その心配は、ないと思います。霊界司様も、おめ下さってるんですから、大丈夫ですよ』

「あっ! そうだったな。やれやれ…」

 上山は幽霊平林の言葉に、胸を撫で下ろした。

 幽霊平林が云ったことは、まったくそのとおりだった。そのわずか一週間後、どういう訳か上山には解せぬ不可解な現象が国連本部で生じたのである。国連に集結した各国代表や事務総長、その他の職員が、すべて地球語で話し出したのだ。この稀有けうな珍事は全世界のメディアを通じて報道された。もちろん、国連総会も同時通訳抜きで執り行われ、記録の書類も一切、地球語で筆記された。それが何故そうなったのかは、語っている各国代表も、国連総長も、職員も、聴き入る各国代表にも、まったく分からなかった。

「なぜ、地球語で語られたんでしょう?」

 演説を終えた某国代表に、総会終了後、日本のメディアがインタビューしたところ、その代表は頭をかしげた。

「○×△? …●□+∞? …」

「私にもよく分からないと、おっしゃってるんです」

「○+$△□▽…」

「やはり、分からないそうです…」

「そうですか。どうも有難うございました」

 インタビューしたマスコミ関係者も首を傾げ、いぶかしげであった。

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