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三章 第四十二回

「一時間前、発表されたリブストン大学のアレン・ストック博士の会見によりますと、スペース・コロニー理論に端を発した発見があらたにされました。具体的な詳述は学術的見地から避けられたものの、人類に新しい宇宙時代の到来を告げるものとして、実用開発が大いに期待されます」

「んっ? …なんのことだ?」

 上山はアナウンサーの声に耳を澄ませ、画面に見入った。その画面には、字幕スーパーで ━ 人口重力発生装置の新理論発表 ━ とあった。

「おおっ! やったか!!」

 上山は喚声を上げた。

「こりゃ、さっそく平林に伝えないとな…」

 上山の左手首は、反射的にグルリと回っていた。当然、幽霊平林はパッ! と瞬時に現れた。

『課長! …云わないでも分かります! 効果が出たんですね?』

 テレビ画面を見ながら、幽霊平林は興奮ぎみに云った。画面は相変わらず、アナウンサーが人口重力発生装置のメカニズムや詳細を報じていた。アレン・ストック博士の写真や、簡単な図解場面も挿入されながら番組は進行していた。

『これで、ひとつは貢献できましたね』

「ああ…、影ながらも正義の味方たへよ、私達は…」

『ほんの少し、いい気分です』

「だろ? 武器輸出禁止条約以来だよ」

『この程度なら、霊界ストップは、かからないんですね』

「そうだな。今すぐ直接の影響を与えない程度だからな」

『人間の進歩に間接的な介入をするくらいのことはOKなんですねえ』

「まあ、そういうことだろう。私の身も霊界の狭間はざまへ行かなくて済むし、安心だよ」

『小さいことか…。滑川なめかわ教授も、いいアドバイスをくれましたね』

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