表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
260/338

三章 第二十七回

『ああ、そうでした。課長の身が危うい』

「危うくはないんだろうが、不安だ」

『何をゴチャゴチャお前達は云っておるのだ。…まあ、そういうことゆえ、お前達の今後の行いが改まったと霊界司様がお認めになれば、自然とその者の状態は元に戻るであろう』

『はは~っ!!』

 幽霊平林は、ふたたび頭を地につける土下座の仕草を空中に漂いながら始めた。

『では、わしは行くゆえ、新しき手立てを考え、世の社会悪をなくせ』

『はは~っ! 社会悪をなくします』

 幽霊平林は相変わらず土下座姿勢のまま浮かんでいる。彼がここまで低姿勢なのは、このまま幽霊として成仏できないとどうしよう…という恐怖が付きまとっていた。

 霊界番人の声が遠退いて途絶え、光の筋が消え去ったあとも、しばらく二人(一人と一霊)は、そのままの姿勢を崩さなかった。霊界番人が去ったあと、漂いながら無言を続けた幽霊平林と固まって座る上山だったが、二人とも今後のことは少なからず考えていた。

「まず、方法を考えんとな…」

『ええ…、温室効果ガスも独裁者も駄目ってことで…』

「ああ…。そうだ! 私の後輩に塩山という男がいるんだが、話してみてもいいな。奴は私と同じ大学出で、時間研究とか心霊研究とか、いろいろやってた風変りな男でな」

『時間と心霊研究? なんか、僕達の周りには妙な人物が多いですね』

「ははは…、私達の存在自体も不気味で妙だぜ。まあ、君が云うとおり、霊動学のつくだ教授、心霊学の滑川なめかわ教授なんかもいるからなあ…」

「その人に一応は相談してみて下さいよ、一応は」

 幽霊平林は塩山のことを、まったく知らなかったので、お茶を濁した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ