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二章 第九十九回

「そうか…。なら、いいんだ、ご苦労さん。続けて効力の及ぶ範囲も調べといてくれよ」

『はい!』

 迷惑だと感じたのか、幽霊平林は即座に消え去った。もちろん、格好よく消えることだけは忘れていなかった。

 さて、霊界へ戻った幽霊平林である。住処すみかへ入って止まろうとしたが、いつものように止まれない。いや、正確に云うなら、止まれるのだが止まれない気分のたかぶりがある、といった方がいいだろう。止まれるとは、人間界なら眠れる、ということになる。感じは、ゴーステンの影響で止まれなくなったあの時とは違う止まれなさ、なのだ。そこで、幽霊平林は無理に止まらないことにした。上山に云われた念じた効力の及ぶ範囲を調べるには、どうすればいいかを弔文屋ちょうもんやで買い求めた霊界万よろず集で探ろうと思ったのだ。人間界の書物と違い、この霊界万集で分からないことは皆無だった。ただ、その索引の語に辿り着くまでが厄介やっかいなのである。なんといっても、すべての分野に及び、天文学的な内容を包含ほうがんしている霊界万集だから、少し慣れた幽霊平林といえど、そう容易なことではなかった。そこで彼は、まず如意の筆という語から索引することにした。


□ 如意の筆 霊界の君臨者である霊界司が、その使者となる霊界番人に授けた筆。あらゆる事象を如意のままに変ずることが出来る超霊力を有する筆。効力は無限にして無上とされる。かつて効力の及ぶ限界を知った御霊みたまは、いないとされている。つかわされる場合は、特殊な事情がある場合だといわれる □


『なるほど…』

 霊界万集を紐解ひもといた幽霊平林は、書かれた文面を読みながら一人ごちた。


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