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二章 第五十回

「それならそれで、いいでしょう。人間界の社会悪は、私が霊界司様に命じられた問題です。私一人で続けますよ」

「あ、それはまあ、そうしてもらうしか、なかろうがな…」

 なんとも、ややこしく話が絡み込んだので、二人は腕組みをして考え込んだ。


 ① 上山は中位相処理したマヨネーズにより、まず自分の変化を観る。そしてその結果、特に変化が観られなかった場合は幽霊平林と協力して社会悪を滅する。変化があり、幽霊平林の姿が見えなくなった場合(普通に戻った場合)は、社会悪の根絶は幽霊平林に委ねる。


 ②  幽霊平林は霊界司、または霊界番人に、人間社会の大悪とは具体的にどういうことを指すのかをたずね、確認する。


 二人はこの二点を決め、別れた。上山の酔いは、すっかり醒めていた。すでに夜中の三時を回っていた。

 上山がつくだ教授の研究所を訪ねたのは、その二日後だった。もちろん、事前に教授へ電話をし、承諾を取ってからの来訪である。その目的は、幽霊平林と打ち合わせた通り、中位相処理のマヨネ-ズを作ってもらうためである。その日は当然、日曜で、上山は休みだった。

「おお上山さん、どうされました?」

「ああ、教授。…実は、もう一本、これを中位相にしてもらいたいのです」

 上山は手にしたマヨネーズをつくだ教授に差し出して、そう云った。実は電話では佃教授の都合を確認し、二日後に寄せてもらうとだけしか云ってなかったのだ。

「そんなことでしたか。分かりました。…しかしですな。今日も生憎あいにく、日曜でして助手達がいませんので、この前と同様に後日、宅配便で送らせてもらいたいのですが…」

「はい、それで結構でございます。なにぶん、よろしくお願い致します」

「では、そうさせて戴きます。ところで、アチラの方には届きましたか?」

「ええ、お蔭さまで…。それに効果は抜群で、止まれたようです」


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