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二章 第三十一回

「いえいえ、正直に申したまでです。上山さんとお亡くなりになった平林さんとの間に、どういう経緯があったのか、までは分かりかねますから今後の課題として残りますが、二人の空間にひずみが生じ、霊動臨界に達していることは、ほぼ間違いないでしょう」

「ほう、なるほど…。では、これを、よろしく頼みます。上山に出来るだけ早く宅急便で届けなければなりませんからな」

 そう云って、滑川なめかわ教授は、ふたたびマヨネーズを差し出した。つくだ教授は無言でそれを受け取った。

「宅急便ですか。いちばんシンプルでベターな方法てすね。中位相物質を宅急便で、というところがいいですね」

「まあ、そう云わんで下さい。中位相物質といいましても、霊界の者が手にするまでは、ただの物質なんですからな」

「ああ、そうでした。霊界の者が受け取った瞬間、私達人間界から消えるんでしたね」

「おお、そうです!」

 滑川教授は少し誇らしげに胸を張った。

「先生、今日はお時間ございますか?」

「はあ、…他にこれといって用もありませんからな、ははは…」

 顔は笑っていないが、滑川教授は愛想笑いした。ただ、これは教授の日常で、何もこの日に限ったことではない。

「それじゃ、すぐやりましょう。先生も立ち会って下さい」

「えっ? これから出来るんですかな?」

「はい。上手い具合に、今日は助手が全員おりますので…」

 佃教授はおもむろに片手で後方の助手達を指し示した。確かに後方には四人の助手がいて、この日は全員、机に向い何やら書いていた。

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