表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/338

二章 第二十七回

「なんか、病院の投薬みたいだなあ…」

「えっ? なんぞ云ったか?」

「いや、別に…」

「そうか。では、そのように、よろしく頼む。一週間、様子を見てみるから、勤めが終われば寄りなさい」

「はいっ!」

 滑川なめかわ教授は上から目線で云い、上山も逆らうことなくその言葉を素直に受けた。

『その完成は、いつ頃になるんです?』

 幽霊平林がスゥ~っと携帯に近づいてつぶやいた。むろん、彼には自分の声が教授に聞こえないことは分かっているのだが、思わず近づいたのだ。

「平林が、その完成はいつ頃になるのかと偉く気にしてますが…」

「そうか。いや、出来るだけ早く完成してもらい、完成物を届けるようにする、と伝えてくれ」

「届けるって、どうされるんです?」

「君の家へ宅急便の速達で送ることにする」

「そんな…」

 上山は困ったような声を出した。

むずかしいことじゃなかろうが。君は幽霊のナントカ、…そう、平林とかいうのを呼び出して手渡せばいいのさ」

「手渡すって…。平林は幽霊ですよ?」

「だから、つくだ君に霊磁波を照射してもらってマヨネーズを中位相ちゅういそうにするんじゃないか」

「中位相?!」

「そうだった。君には皆目かいもく、分からんだろう。中位相物質とは霊界と我々、人間界の中間の位相に存在するんだよ。分かりやすく云えば、どちらの世界も共有し得る物質なんだよ」

「はあ…。それを手渡した段階で、どうなるんです?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ