表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/338

二章 第二回

照明山しょうみょうざん舞台寺ぶだいじ、でございますか?」

「ええ…。照らす明るい山、演劇の舞台の寺と書きます。おきになれば誰彼となくすぐ分かると存じます。なにぶん、大きなお寺ですから」

「そうでございますか。失礼、致しました」

 その後、ふたことみ言を話し、上山は携帯を切った。

『分かりましたか? 課長』

「ああ、まあな…」

 歩道を歩く間は独りごとを呟いていてもそう目立たないし違和感も周りに与えない。遠目に見れば、呟いていること自体、大して話している風には見えないからだ。上山はうつ伏せ加減で歩き続けた。上山の後方を従って付いてくる幽霊平林は、時折り、左右や前へ出たりしていた。

『課長、道は分かってるんですか?』

「ああ、まあな…。つくだ教授の家までは車で行こう」

『それで、どうするんです?』

「交番さ。私のひらめききはすごいだろ? まあ、交番なら十中八九は分かるから大丈夫さ」

『通り掛かりの人にく気恥かしさもありませんしねえ』

「そうそう、そういうことだ…」

 上山は、いつも停めている駐車場へ脚を急がせた。幽霊平林も当然、スピードを上げる。今のところ、スピードを上げようとすればスムースにいくし、幽霊平林にとって、これといったゴーステンの支障はなく、一日を終えたときに止まれない、という難点だけだった。

 車を飛ばし、取りあえずは車をつくだの家近くの空き地へ置いた。周辺は、まだ未開の空き地も多く、態々(わざわざ)、駐車場へ置く必要もなかったのだ。すでに、とっぷりと暮れて、夕闇も薄暗さを増していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ