表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/338

第百十三回

 その時、幽霊平林が、いつものように予期せずパッ! っと、現れた。

「なんだ、君! 約束が違うじゃないかっ、首は回してないぜ!」

「エッ!?」

 急に空間の一点を見ながら独り言を云いだした上山に、つくだ教授は思わず驚きの声を上げた。

「あっ! すみません。平林君が今、現れたもんで…」

 上山は佃教授を急遽きゅうきょ、見直して、取りつくろった。

『こちらも、すいません、課長』

「…まあ、いい。佃教授もいらっしゃるから、返って都合いいしな」

『教授はどうおっしゃっておられるんでしょ?』

「ああ、やはりゴーステンのようだと…。それに教授の症状も違いこそあれ似通ってらっしゃるそうだ。ね? 教授?」

「えっ? ああ、そうです。幽霊の平林さんは今、その辺りにおられるんですか?」

 佃教授は上山が話す目線の先を注視していたのか、その方向を指さした。

「はい、仰せの通り、その方向に浮かんでおります」

「浮かんでおります、か。こりゃいい、ははは…」

 佃教授の笑いに釣られて上山も笑い、当の本人の幽霊平林も笑いに巻き込まれた。むろん、幽霊平林の笑い声は佃教授に聞こえない。

「そういや、君が研究所に現れたとき、霊動感知機の針が激しく振れたんだったね?」

『ええ、確かそうだったと思います。それに、オレンジのランプが点滅してましたね』

「? …彼は何を云ってるんですか?」

 上山は空間を見て話しているが、佃教授には幽霊平林の声は耳に入っていない。

「そうだったと…。それに、オレンジのランプが点滅していたも…」

「なるほど…。平林さんも研究所へ現れていたんですね。そうしますと、やはりゴーステンの影響でしょうか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ