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神創図書館の不思議な一冊  作者: かずぞー
一章 二部 天の神殿

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35話 滾る刃

白亜の神殿に剣と剣が物理が合う音が先の戦いより多く重く響き渡る


「カルマ、サポートとかの次元じゃなくない?」


キンッ


目の前で繰り広げられるアリアとサンクトゥムの剣技は他の介入を許さない程のものでもはや私たちがするサポートはないように見える…というか物理的に見えない


ガッ ザリッ


「まぁそうなんだけど…これどうなってるんだろーね、私にもちょっと見えるくらいなんだけど…」


そんな雑談をしていると上から降ってきたキラキラとした粉末状の何かが空間を漂い始めていることに気づいた。色は様々でまるで妖精でもいるように感じるそれは2人が戦えば戦うほど増えていくがそれに気づく様子はない


「ねぇ、カルマこれなに?」

「あー、そういうことねぇ、レノヴァあとで言うからここから離れてサンクトゥムをここまで誘導するよ!」


何かわからないがカルマの言うことに従い粉末から離れサンクトゥムに仕掛けようとしたのだが…


ザンッ!


アリアの強烈な一撃がサンクトゥムをその場所まで吹っ飛ばしてしまい、またしてもやることがなくなる、でも重要なのはそこではないその次に起きたことのほうが大切だ

吹っ飛ばされたサンクトゥムが体勢を立て直すより先にアリアが突きだしたてを握りしめるとその粉達はまるで意志を持ったかのようにそれぞれ別の動きをし…そして、強烈な爆発が起きた

「!?」

「あー、やっぱり、アリアったらクレメンタインから権能の造物借りてきたみたい」

「権能の造物?」


権能については持っているし知っているがその造物となると話が分からなくなる


「そそ、自分の権能を軽く使いたいときとか他人でも使えるようにそれぞれがやりやすい形で力を閉じ込めておくもの、だよ他人でも使えるって言っても何もない人なら相当、能力持ちならそこそこ扱うの難しいんだけど…ここまでできるのは努力家なアリアだからかな」


どうやらアリアはクレメンタインから原子生成の権能の造物をいつの間にか借りてきたようだ。

爆発を受けたサンクトゥムも、また驚いたような表情をしている


「ふむ、戦わないうちに随分と成長したようだな?アリア親としては今すぐにでも褒めてやりたいが…」


サンクトゥムの足元に陣のような美しい模様が広がる


「ここを守る守護者として、さらに本気で行かせてもらおうか!」


サンクトゥムの剣が広がった陣の模様を吸い取り、大鎌へと形を変える。これはまずいと本能が言っている、こればかりは出来る最大限のサポートをアリアにしなければならない、そう感じさせる程の力をサンクトゥムが放っている


「やばっぐっっ」


瞬間目の前に仕掛けてきたサンクトゥムを前にぎりぎりで時間を止める。止めた時にはすでに鎌の柄が脇腹に触れている。これがこのまま当たっていたと考えるとぞっとする。


「あっぶなっ」

「私が切るからいったんアリアと離れて!」

「分かった!」


指示された通りにアリアを抱えなるべく離れて時を戻す。


「ちょっと!本気出しすぎ!」

「すまない、興が乗ってしまった!」


動き出したサンクトゥムは首にかかったカルマの剣に翻した鎌で対応している、正面からではまず殴り勝てないであろうそれに勝つ方法を探り続ける、正面がだめなら背後、いや、どう考えてもそこも対応される、なら権能で隙を作りアリアが攻撃できる隙を作るべきだ


「アリアさん!」

「?…!分かりました、任せます」


どうやら狙いが分かってくれたらしいアリアと行動を合わせるまずはサンクトゥムの足元をいじり大きく上下に揺さぶるバランスを崩したところにアリアが渾身の力をもって投影から取り出した槍をぶん投げる。それはたやすく弾かれるがカルマの追撃も併せて一度引かせることに成功する


「いいね二人とも、やるじゃん」


ぴょんと空中で一回転して傍に来たカルマに褒められた。戦闘では足を引っ張りがちだった私としてはこんなにうれしいことはない


「素晴らしい、カルマの助力もあるがまさかここまでとはな、この姿も短期決戦用だ力の消耗が激しいのでな、ここからは先ほどの姿で行こう」


サンクトゥムの大鎌が先ほどの剣へ戻り身を刺すような覇気も薄れる


「カルマ、あとでさっきのやろう」

「りょーかい、じゃあ一旦またアリアに任せようか」

「お任せをいくらでも抑え…いえお二人の助力すら要らないほどにやって見せます」


飛び出したアリアを見送り二人で一人で相当上位の実力を持つ神相手に拮抗し、意識を完全に自分に集中させているアリアに驚きつつタイミングを伺う


「同じ作業ができるのは久しぶりでうれしいね、レノヴァ」

「そうだね、私上下やるから、カルマ左右お願いね」


はいはーいと軽い了承の言葉を耳にし、目の前の隙を伺う狙うは二人の間に少し距離ができたタイミング、サンクトゥムの仕掛けに少し反応が遅れ後ずさる、アリア、狙った時が来た


「カルマ!」

「いくよっ」


二人でサンクトゥムの周囲の空間の上下左右をいじり隔離空間として閉じ込める


「アリアさん!」

「お任せを!!」


その空間をアリアが元素を利用した固定化でさらに固めて逃げられなくしてアリア自慢の剣技がそこを幾重にも重なる音を立てて切り刻む。


衣服に多少の燃え跡と切り傷を付けたサンクトゥムはアリアに剣を突き立てようと一気に飛び出し、アリアの首をつかみ強引に持ち上げる


「少し大人げないが、許せよアリア」


そのアリアを救わんとカルマの空間制御によるサポートのもと着実に距離を縮めて切りかかる


「レノヴァっ危ない!」


カルマにそう言われた時はにはサンクトゥムの剣が私の剣を弾き飛ばし、二段目の攻撃に移った瞬間だった

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