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領民0人スタートの辺境領主様 外伝集  作者: ふーろう/風楼


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コミカライズ最新話更新告知SS

72-2話 73-1話(先読み)公開です!



 この日イーライはイルク村の鍛錬場……鍛錬のために用意された倉庫近くに一帯で、汗を流し続けるアイサの様子を見守っていた。


 アイサがそこまで必死になって鍛錬するのには理由があり、それはお得意の魔法を立て続けに破られてしまったことにあった。


 砂粒を飛ばすお得意の魔法は、場所を選ばず相手を選ばず、どんな状況にも対応できるはずだったが……まずそれを筆頭騎士であるクラウスに破られてしまった。


 ディアスに破られるのは覚悟の上だったが、クラウスに破られるというのは予想外で、アイサとしてはそれなりのショックだった。


 クラウスはディアスと違って普通に魔力を有している、そしてそれを無意識の魔法として使用している節がある。


 呪文などの過程を経ていないので正確なことを言えば魔法ではないのだが、魔力をまとうことで体の耐久性を上げたりしていて、歴戦の中で磨かされたそれの効力は油断出来ないものとなっていた。


 魔力をみにまとって砂粒を一切受け付けず、目を閉じたまま相手の位置を音や気配で把握し、正確な一撃をアイサに突き立てての勝利。


 更に洞人族達にも負けてしまっていた。


 普通に強度の高い肌でもって耐えての突撃成功。


 更には犬人族の一部にも負けていた。


 純粋な瞬発力で砂を全て回避しての突撃成功。


 もちろんアイサなりに手加減をしていた、命中の瞬間魔力を抜くことで相手にダメージを与えないようにしようと意識していた。


 その結果魔法は普段の鋭さを失っていたのだが……それにしても予想外の悪い結果と言えた。


 それでアイサはなんとか自分の魔法を強化出来ないかと鍛錬に励んでいて……その相手はイルク村の魔法の達人、マヤ婆さんだった。


「せいっ!」


 そう言ってアイサが魔力を込めた砂を一気に放つ。


「ほい」


 木材を切り出して作った杖を軽く振り上げたマヤ婆さんがそう言うと、全ての砂がマヤ婆さんの目の前で一塊となって、それがアイサの手元に返ってくる。


 まるで返してあげたといったその様子に、アイサが愕然としているとマヤ婆さんが言葉を続ける。


「放つまでは良いよ、でも放った瞬間意識が切れちゃっているからねぇ、ただの砂になってしまっている。

 それでは相手に奪われてしまう、奪われてしまっては攻撃にならないし下手をすると自分の魔力ごと武器にされてしまうかもしれない。

 それじゃぁ良くないねぇ……もっと世界を上手く使わないとね」


 そう言ってマヤ婆さんが杖を振るうと、アイサの足元の地面が急に崩れて凹んでアイサのバランスを崩してきて、同時に左右の地面が隆起し、剣のように迫り、挙句の果てにそこから砂粒が飛んでくる。


 その砂粒はアイサに当たる前に動きを止めて、そのまま落下し、命中することはなかったのだが、バランスを崩された段階で魔力の練りが甘くなっていたアイサにとっては、確実に致命傷となる一撃だったはずだ。


 土の剣での一撃もそうだ、地面が深い落とし穴のようになっていれば落下死という結果もあるかもしれない。


 そういった結果を見せつけられたアイサは冷や汗をかきながらもニッコリと微笑み、


「もっと色々なことを教えてください、先生!」


 と、そう元気な声を上げる。


 そんなアイサを見たイーライは、これはかなり長くなりそうだなと覚悟を決めて……その場にマントを敷いてその上に座り、完全な見守り体勢となるのだった。


お読みいただきありがとうございました。


アイサ、本格参戦!

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