第14話 Great Teacher Shikizima
「おい、生徒と同じ年齢の子を性的な目で見つめるなよ……」
沈黙はみずほの言葉によって、簡単に間延びした空気感に変えられてしまった。
「もう、そうやってお堅いこと言ってるから男ができないんだよぅ。」
「か、関係ないだろっ!はやく自己紹介しろ!!ちょっ、変なとこさわんな!!んっ、はぁっ」
(これが、おねロリというやつですか……)
なぜかは全く分からないけれど、彼女の手はみずほの胸のほうへと伸ばされていた。
子供に性的な喜びを教えている悪いお姉さんみたいな図で、健全な男子高校生である志引のすべての疑問を吹き飛ばすほどの破壊力を持っている、その光景に見入る。
「敷島美園です。この学園で教師をしてるピチピチの独身教師なんだよ。」
(ぶりっ子ぽいけど、体のエロさとのギャップ萌えを感じられる……。合格!!!)
「ふぐっ!?」
目の前の楽園に魅せられ、なんだか放心気味の志引の横腹にまちからの拳が飛んでくる。
平静を取り戻した志引は、同性に嫌われながら生きてきたんだろなぁ、と目の前の女性の人生についての無価値な考察をしながら尋ねる。
「僕は帰されるってことですか?」
「はぁ……はぁ……いや、美園は君を監視するための協力者だよ。私一人ではさすがに厳しいと思ったからね。」
やっと美園の両手から解放され、呼吸を整えながらみずほは答えた。
その頬は上気しているように見える。
「こんなんだけどやるときはやる女だよ。頼ってくれていい。」
「そんな風に思っててくれたの~。みぃちゃんかわいい~~~。」
またしても美園の指先はみずほの体を捉える。
「変なところさわんなっ!!あっ、はぁん」
樹液に集まるカブトムシのような心持ちで、志引はまたしてもじっと見つめる。
(誠、眼福なり。素晴らしいです美園先生。武隈志引史上最高の先生ですよ、あなたは。)
「腕だけは確かよ。信じらんないかもしれないけど……」
まちがこの惨状に対して、フォローするように志引に耳打ちした。
まちの吐息の暖かさが、多くの神経が集まっているために敏感な耳へと直接吹きかけられて、志引はビクッと反応した。
「?」
自分から逃げるように少し震えた志引を見て、まちは困惑の表情を浮かべている。
(口腔粘膜から中耳粘膜への熱交換。粘膜接触を伴わない、お互いの体温を交わらせるこの行為は実質オーラルセッ……なのでは?まちさん、大胆!!)
この男、真性の変態である。
「離せっ!!」
顔面に裏拳をたたき込んで、みずほは本日2度目の解放を味わう。
「今日は図書館の清掃をしてもらう。美園には監視を頼んである。」
「……はーい。」
裏拳を食らって、沈んでいた美園だったが、手を上げながらけろりとした表情で立ち上がった。
日頃から同じことを繰り返してるようだ。
せわしない始まりは、忙しい一日を予感させるようだった。
赤犬「"ごま40"は所詮…先の時代の"敗北者"じゃけェ……!」
ごま40「ハァ…ハァ… 敗北者……?」
ごま40「取り消せよ……!! ハァ… 今の言葉……!!!」
赤犬「何十年ものなろう君臨『王』にはなれず…何も得ず…!!」
赤犬「終いにゃ終いにゃ駄作書く!名前も知られぬ駄作書く!それらを守るために死ぬ!!!」
赤犬「実に空虚じゃありゃせんか?人生空虚じゃありゃせんか?」
ごま40「やめやめろ!!」
ごま40「なろうは俺に生き場所くれた!!おれに作家の偉大さくれた!」
赤犬「人間正しくなきゃ価値なし!!!お前は生きる価値無し!!!
赤犬「"ごま40""ごま40"敗北者!!!ゴミ山大将敗北者!!!」
ごま40「"ごま40"海賊大海賊!!!」
精神がすり切れる前に感想、レビュー、ブクマお待ちしています。
次回は明日12時頃の投稿です。