番外編 リュール&エルダ…登場人物③
■■リュール&エルダの家族達■■
■フォルベール子爵家■リュールの家族
父*ウェルニック……子爵家当主
母*イフリーナ……元魔物ハンター「放浪の豪腕リーナ姫」
兄*ランゲリック
弟*イシュリック
**メモ**
父母は恋愛結婚、現在も夫婦仲良好。兄のランゲリックはリュールより三歳年上、弟のイシュリックはリュールより二歳年下。兄弟揃ってリュールと同じプラチナの髪。
■マヌエル男爵家■エルダの家族
父*グラムート……男爵家当主
母*ユルターナ
兄*バークヤ
兄*リットゥス
**メモ**
父母は恋愛結婚、現在も夫婦仲良好。長兄のバークヤはエルダより四歳年上(ランゲリックと同じ年齢)、次兄のリットゥスはエルダより二歳年上。
■■他の世界の存在■■
■魔族の世界■…魔族と魔物は人と獣ほどの差がある。
魔王*泣き虫。見た目は大人。
魔王母*黒猫姿にもなる女帝。
**メモ**
魔王の中身が非常に残念なので、魔王母は女帝として君臨している。
■魔物の世界■…魔族とは異なり、言語や知能は無い。
魔物*人間を『餌』と見做す魔力を帯びた獣達。
**メモ**
魔物の種類は結構ありそうな気配。
■精霊の世界■…外見は個体差が激しい。
精霊(すね毛タイプ)*キャピキャピしたオッサン。
**メモ**
マトモな外見の精霊が居ると信じたい。
■■オマケ■■
「先日のクルス様達とのお話に出た妖精さんで思い出しましたが、あの本…『妖精と私』というアレ……」
「学園時代にあったね、そんな本が。確か『妖精のように美しい私』のアレね。ああ…うん………ちょっと似てるよね……」
遠い目になる少女達の脳裏で、筋肉系オッサン妖精のスネ毛がそよそよと風にそよいでいる。
テンションの高さに反して草臥れた顔とか、厳つい感じが学園時代に自叙伝を押し売りして高笑いしていたあの教師と微妙に似ている。なぜその外見でソレを着る?と突っ込みたくなるところまで似ている。
教師も装いだけを見ればエルダが感嘆の吐息を吐く程、色彩感覚に優れていて趣味も良かった。だが、好みと似合う装いは違うという点は潔いまでに無視していたのだが。
教師の足はドレスに隠れて見た事は無いが、どうだったのだろうか………。
「もしかして、先生もあの妖精さんのご加護とかあったのかな……主に外見とかにさ……」
エルダが力無く呟き、ハッとしてスカートを託しあげている。己の脛を見て、ホッと胸をなで下ろしている。
その晩、少女達は己の足に生えた立派なすね毛をそよがせて妖精の森で妖精達と楽しく踊る夢を見た。教師が己を讃える歌を高らかに歌っており、小さな妖精達が野太い声で輪唱するのにあわせて少女達は笑顔でステップを踏んでいた。
それが悪夢なのか、楽しくて良い夢なのかは分からない。