ドキドキ買い物ツアー
恭助と心の変な行動、例えば尻尾触るとか耳触るとか…を回避しつつ、僕は朝食をとった。
「そういえば、お姉ちゃん女の子になったのにあんまり不便してないの?」
「いや、不便だよ。すんっごい恥ずかしいよ!でもなってしまったから順応していかなきゃ」
でもこれからどうしようか?このまま大学入学するにもできないだろう。耳と尻尾は隠せるらしいから外に出れるけど、服がないんだよなぁ…
そう男の頃とは体格も身長も全く違うから、服を着てもぶかぶかなんです。あと下着も男物を穿いてはいるのだけれど、肌に合っていないのか着心地が悪くすぐにでも穿き替えたいんです。
「はぁ…はぁ…尻尾もふもふしたいなぁ」
恭助と心が触るのを回避しているうちに、自分で尻尾と耳を動かせることに気づき、あと僕の気持ちや感情の起伏で尻尾が動くことが分かりました。
「はぁ…ホントにさ、恭助ぶつよ」
そういうと恭助は尻尾を触ろうとするのをやめた。
「女の子から戻れないんだったら…彼方、今日お母さんと心と一緒に服とか買いに行きましょう」
「服を買いに行く服がないのでいきませーん」
これを言っておけば大丈夫だろう。うん服を買いに行く服がないのに買うというのは無理だ。
「そんなの、心から借りなさい。心から借りれないなら私のを着なさい」
母は心の底からの笑顔で残酷なことを言い放った。
「下着どうするのさ!」
「下着なら問題ないよお姉ちゃん。私の買ったばかりのショーツとブラあるから♪」
心も屈託のない笑顔で僕にとどめを刺した。
その後、母と心につ連れて行かれ強制的に着替えることになった。
服装は白のチュニックにベージュのショートパンツに黒のニーソックスとなんとも女の子女の子したものになった。尻尾は気合で隠れさせることができたが、耳は無理だったので帽子を被ることにした。
「あ、ウエストが楽だ」
僕は後日、心にパフェをおごることになっていた。
「とりあえず、彼方は女の子として生きていくんだからスカートになれないとね。あとショーツとブラは選んでおきなさい」
僕は初めてランジェリーショップに入り白や水玉などのショーツを買い、バストを測られ同じカップ数のブラを買ってへとへとになっていた。
「じゃあ服も買い終わったから帰りましょうか。」
へとへとになった僕は3サイズを母に言い、買ってきてもらった。…母は敵ではないはず…そう思いたい。
僕が女の子になってする初めての買い物は波乱万丈だった。
服などあまり知らないので、おかしなところが有ったら言ってくださいw
【次回予告】
さて出社した父が帰ってきます。彼方の戸籍は公務員の部長が守ってくれたのか!?